◉ Mac初心者向けdmgのまとめ(2)dmgの作成方法。

2011年9月25日日曜日

dmg image Mac


このポストは、

dmgを作成する

Macには標準で dmgを作成できるソフト「ディスクユーティリティ.app」が入っている。

[アプリケーション] → [ユーティリティ] →「ディスクユーティリティ.app」

(1)フォルダから.dmgを作成する
  • 「ディスクユーティリティ.app」を起動させ、
  • [ファイル]→[新規]→[フォルダからディスクイメージ…]を選ぶ→フォルダを選ぶダイアログが開く。Dockの「ディスクユーティリティ.app」にフォルダをドラッグ & ドロップしてもかまわない。
  • →フォルダを選び[イメージ]ボタンをクリック→名前を付けるダイアログが開く。
  • →名前を付け、保存先、[イメージフォーマット]と[暗号化]を決め[保存]ボタンをクリック。
  • →少し待って(作成する容量により作成の時間が変わる)dmgが作成される。
[イメージフォーマット]は、「読み込み専用」、「圧縮」、「読み込み/書き込み」、「DVD/CDマスター」の中から選ぶ。

テストでdmgを作成してみた

元は.rtfdのファイル4点を内包した208KBのフォルダ。
「ディスクユーティリティ.app」を起動させ、フォルダをDockの「ディスクユーティリティ.app」にドラッグ & ドロップ。
  • [イメージのフォーマット]:「圧縮」、[暗号化]:「なし」== 116KB 。圧縮なので元のフォルダより小さくなる。
  • [イメージのフォーマット]:「読み込み専用」、[暗号化]:「なし」== 8.4MB 。マウントした際にファイルを追加できない(内容を変更できない)。
  • [イメージのフォーマット]:「読み込み/書き込み」、[暗号化]:「なし」== 9.2MB 。内容を変更できる。マウントした際に800KB程度までファイルを追加できる。
  • [イメージのフォーマット]:「DVD/CDマスター」、[暗号化]:「なし」== 9.2MB 。DVDやCDを複製する際のマスターデータになる。拡張子は「.cdr」になる。

[暗号化]は、「なし」か「AES-128(推奨)」のどちらかを選ぶ。[暗号化]してもファイルの大きさはほんの少し(暗号10桁で10KBくらい)増えるだけ。


 作成する際に2度同じパスワードを入れる
  • 「パスワードを記憶(キーチェーンに追加)」のチェックを入れていると、作成したMac内では、そのdmgをマウントする際、パスワード入力なしですむ。
  • 他人がそのMacを触ることができて、dmgを勝手にマウントされたくない場合は、このチェックを外しておく(dmgをマウントする際パスワード入力が必要になる)。

(2)空のディスクイメージ .dmg、.sparseimageを作成する
  • 「ディスクユーティリティ.app」を起動させ、
  • [ファイル]→[新規]→[空のディスクイメージ…]を選ぶ。もしくは「ディスクユーティリティ.app」の[新規イメージ]アイコンをクリックする
  • →ダイアログが開く→名前と保存先を決め、[サイズ]、[暗号化]、[フォーマット]を決め、[保存]ボタンをクリック
  • →少し待って(作成する容量により作成の時間が変わる)dmgが作成される。
[サイズ]は、2.5MBからCD-ROM用、DVD-R用などのサイズが各種用意されている。カスタムで自由なサイズも選べる。

[暗号化]は(1)と同様。[フォーマット]は、「読み込み/書き込みディスクイメージ」と「スパースディスクイメージ」から選ぶ。

「読み込み/書き込みディスクイメージ」は、(1)の[イメージのフォーマット]の「読み込み/書き込み」と同様。

「スパースディスクイメージ」とは
サイズが書き込んだファイルの量によって伸縮するフォーマット。拡張子は「.sparseimage」になる。

仮に40MBの「スパースディスクイメージ」を作成した場合、マウントして書き込める内容量は31.3MB。そこへ13MBのファイルを追加した場合、内容量の残りは17.3MBだが、元の「.sparseimage」のサイズは25MBになる。

これが通常のdmgだと、マウントして書き込める内容量は31.3MBで同じだが、13MBのファイルを追加した場合でも、元のサイズは40MBで変わらない。


(3)CD やDVD を複製するためdmgを作成
  • CD や DVD ディスクをディスクドライブにセット、
  • 「ディスクユーティリティ.app」を起動させ、[ファイル]→[新規]→[○○(ディスク名)からのディスクイメージ]を選ぶ、
  • 後は(1)と同様にして[保存]ボタンをクリック。
  • dmgが作成されたら、CD や DVD ディスクを取り出す。
  • 「ディスクユーティリティ.app」のウィンドウ左側のリストから、作成したdmgを選択。
  • →[イメージ]→[ディスクを作成…]→作成用のダイアログが開く→空の CD や DVD をディスクドライブにセット。
  • →ダイアログの右上の下向き矢印(詳細オプション)を押し、ディスク作成オプションの速度や作成後の動作を決め、
  • →[ディスクを作成]ボタンをクリック→ CD や DVDが焼き上がれば複製の出来上がり。

(4)重要なファイルをdmgにバックアップ
システムの起動HDやボリュームなどを(1)の要領で、丸ごとバックアップ。

(5)重要なファイルを CD やDVD にバックアップ
仕事で作成したファイルなど重要なファイルをひとつのフォルダにまとめておく。
(1)の要領で、バックアップdmgを作成する→(3)の要領で CD やDVD に焼く。

● ディスク作成フォルダ.fpbf
MacにはCD やDVD に焼くための専用フォルダも用意されている。
  • デスクトップやフォルダなどで、右クリック(シングルボタンマウスの場合はcontrol + クリック)して、[新規ディスク作成フォルダ]を選ぶ。またはFinderメニューの[ファイル]→[新規ディスク作成フォルダ]を選ぶ。
  • 「ディスク作成フォルダ.fpbf」が作成される。
「ディスク作成フォルダ.fpbf」にドラッグ & ドロップでファイルを追加していくと、実体ではなくエイリアスが入る。

このフォルダの右上には[ディスク作成]ボタンが用意され、これをクリックして、空の CD や DVD をディスクドライブにセットすると自動でCD や DVD への書き込みが開始される。

「ディスク作成フォルダ.fpbf」はMac OS X 10.4から加わった機能。右画像、左は、Mac OS 10.4、右は、Mac OS 10.5以降。


dmgの内容の設定を変更する
「ディスクユーティリティ.app」を使って、後から変更できる。
イメージフォーマットや暗号化の有無を変更する
  • ディスクユーティリティ.appを開き、画面左のリストから、dmgを選ぶ。
  • メニューの[イメージ]→[変換…]を選ぶ。
  • [イメージを変換]ダイアログが開くので、名前を付け、[イメージフォーマット]と[暗号化]を新たに決め、[保存]ボタンをクリック。
  • 元のdmgが暗号化されている場合は、[認証]ダイアログで、元のパスワードを入力。
  • 同じ場所に同名で保存する場合は、置き換えの確認が出る。
  • そのままで保存する場合は、[置き換え]ボタンをクリック。変更される。
パスワードを変更する
  • ディスクユーティリティ.appを開き、画面左のリストから、dmgを選ぶ。目的のdmgが画面左のリストに入っていないときは、dmgをリストまたはDockのまたはディスクユーティリティのアイコンにドラッグ & ドロップする。
  • メニューの[イメージ]→[パスワードを変更]を選ぶ。
  • [認証]ダイアログが開く(同時に「ディスクユーティリティの進行状況」も開く)。
  • [認証]ダイアログで、元のパスワードを入力。
  • 新しいパスワードを二度入力。[OK]ボタンをクリック。変更される。
  • 「ディスクユーティリティの進行状況」を閉じる。
ディスクイメージのボリュームフォーマットを変更する
ディスクイメージの作成時のフォーマットは「Mac OS 拡張(ジャーナリング)」になっているが、これを「UNIX ファイルシステム」などの別のフォーマットに変更できる。
  • ディスクユーティリティ.appを開き、画面左のリストから、dmgを選ぶ。
  • dmgをダブルクリックしてマウントする。
  • マウントしたボリュームを選択する。
  • ディスクユーティリティの[消去]タブをクリック。
  • ボリュームフォーマットを選び、名前を付けて[消去]ボタンをクリック。
  • 「ボリューム上に含まれるすべての情報は失われます」という確認が出る。
  • [消去]ボタンをクリック。変更される。

Macのシステムに問題が生じたり、物理的にHDが壊れたり、データを間違って削除などのトラブルにみまわれたとき、バックアップしておいたdmgを「ソース」にして「復元」することができるが、トラブルはケースバイケースなので、「復元」について安易なことは書けない。

もし「復元」以外の選択肢がなくなった場合は、「復元」についてwebやヘルプなどからよく調べて対応していただきたい。

Mac OS X 10.5以上ならば、日頃からシステム全体を自動的にバックアップする「Time Machine」の利用をお勧めする。