◎ Windows PCのライセンス認証に必要なプロダクトキーの確認方法

2019年9月9日月曜日

Windows 10 タブレット ライセンス


Windows PC には、裏面、側面などに、ライセンス認証(アクティベーション)に使う英数25文字のコードによるプロダクトキーを記載したシール(ライセンスシール)が貼られている(最近は無いものもある)。
このシールは、貼られた PC が、Windows のライセンス権利を持っていることを表している。当然、貼られた PC 以外での利用は、ライセンス違反(不正利用)になる。


Windows のライセンス権利

このシールのプロダクトキーがあれば、その PC が、内蔵HDDを換装したり、不具合を起こしたりして Windows を再インストールした際に、再ライセンス認証が無償でできる。

自分が試した実例では、Windows 7 ノート PCの HDD を SSD に換装、ネット経由でWindows10 の USBメモリ用インストーラをダウンロードし新規インストール、無償で再ライセンス認証に成功した。

なお、[スタート]→[設定]→[システム]→[バージョン情報]の「デバイスの仕様」に表示される「デバイス ID」や「プロダクト ID」は、プロダクトキーではなくメーカー問い合わせに使う製品識別用IDなどなので、ライセンス認証には使えない。


プロダクトキーの確認方法

シールが劣化したり、剥がれてしまったり、元からなかったりなどで、プロダクトキーが分からないと、無償の再ライセンス認証ができないという不都合が生じるので、確認方法について検証してみた。

検証用に使用したのは、中古で購入した Windows 10の 2in1タブレット。所有している複数の Windows PC の中でこのタブレットだけ、シールがどこにも無く、外側からプロダクトキーを知る術がなかったためこれを用いた。

コマンドプロンプトを使う


[スタート]→[Windows システムツール]→[コマンドプロンプト]
コマンドプロンプトを起動させ、次のコマンドを打ち込み、またはコピー&ペーストして、Enterキーを押す。
wmic path SoftwareLicensingService get OA3xOriginalProductKey
すると、次のようにプロダクトキーが表示される。

Windows PowerShellを使う

[スタート]右クリック → [ Windows PowerShell ]
Windows PowerShell を起動させ、次のコマンドを打ち込み、またはコピー&ペーストして、Enterキーを押す。
powershell "(Get-WmiObject -query ‘select * from SoftwareLicensingService’).OA3xOriginalProductKey"
すると、次のようにプロダクトキーが表示される。

両方のソフトでプロダクトキーが表示されないケース

プロダクトキーが表示されないこともある。その場合は、次の手順でライセンス認証の状態を確認する。
[スタート]ボタンを左クリック → [設定] → [更新とセキュリティ] → [ライセンス認証] と順に選択していき、「エディション」の下の「ライセンス認証」の右側記載を確認する。

この記載が、「Windows はライセンス認証されていません」の場合は、未認証になるが、それ以外の場合は認証されている。ただし、プロダクトキーが PC 内部に保存されておらず、「デジタルライセンス」と呼ばれる認証方式で認証されている。

「デジタルライセンス」についての詳細は、次を参照。
◎ Windows 10 のライセンス認証の状態を確認する