◎ dmg の初心者向け解説の復習(1)zip などの圧縮ファイル形式との違い

2019年10月23日水曜日

dmg Mac macOS


以前、Mac 初心者の知人たち向けにレクチャー用として dmg の解説ページを作った。それからだいぶ経過し、Mac の OS はかなり進化し、取り巻く環境も変わってきたので、備忘録を兼ねて、解説を作り直すことにした。

dmg とは

dmg は、ISO や cdr などと同じディスクイメージの形式になる。インストーラに使われることが多いので、Mac のインストーラの専用形式と思っている人が少なくないが、インストーラ以外にも利用されている。
Firefox インストーラ dmg、右はマウントしたもの
アイコンを右のアプリケーションフォルダにドラッグしてインストール
例えば、必要なときにマウント(USBメモリなどがMacに接続し、デスクトップおよび Finder サイドバーにアイコン表示され、ファイルの読み書きが可能な状態と同じ)し、ボリューム*としてファイルを追加、書き換えしてからアンマウント(USBメモリなどの取り出しと同じ)すればそのまま更新した内容が保存されたり、複数の人によるファイル共有用の暗号化したボリューム など、利用できる用途は多い。

ちなみに、インストーラに使われる dmg は読み出し専用なので、ファイルの追加、書き換えはできない。

ボリューム*:コンピュータ本体が、メモリなどの主記憶装置以外の外部記憶装置として HDD や DVD-ROM などを管理する単位。仮に1台の HDD が起動 OS 用のパーティションとそれ以外の1つのパーティションを持つとすると、コンピュータは、2つのボリュームがあると認識する。

インストーラ以外の通常の dmg をマウントすると、USB メモリなどのボリュームアイコンと同じになる(次の例は、macOS 10.15 Catalinaの場合だが、以前のMacのOSでも同様)。

zip ファイルなどの圧縮ファイル形式との違い

Mac 初心者や Windows ユーザーから、ファイル圧縮形式の「.zip」と dmg は同じようなものなのか、と聞かれることが多い。確かに dmg にも圧縮するオプションがあるが、zipとは違う形式になる。

zip:展開してファイルの追加や中身の書き換えをおこなった場合、その更新を残すためには、別な zip ファイルとして保存し直す必要がある。

dmg:マウントしてファイルの追加や中身の書き換えをおこなった場合(容量の許す限り)、アンマウント(取り出し)したとき、USB メモリなどと同様にその更新内容は残る。別な dmg ファイルとして保存し直す必要はない。

dmg の初心者向け解説の復習(2)空のイメージを作成
dmg の初心者向け解説の復習(3)dmgの扱い方(トラブルの解決策を含む)