インストーラ型の dmg の場合
※ dmg のサンプルに Firefox を利用させていただきました。Mac のアプリケーションインストールに用いられることが多く、読み出し専用になる。
ネットからダウンロードすると、自動でマウントされる。マウントされない場合は、ダウンロード保存先(普通は「ダウンロード」フォルダ)の dmg をダブルクリックしてマウントする。次の左が dmg 、右がマウントした仮想のボリューム。
マウントされたボリュームを開き、アプリケーション(アイコン)を「アプリケーション」のエイリアスにドラッグ(「アプリケーション」にコピー)してインストール終了になる。
他の場所にコピーすることも可能だが、推奨されない。なお、ボリュームアイコンを単にドラッグするだけだと、ボリュームのエイリアス* になってしまい、Firefox.app はコピーされない( = インストールされていない) ので注意が必要。
エイリアス*:オリジナルにリンクする実体の無いファイルで、アイコンは左下に矢印が付く。
インストール終了後は、インストール専用のボリュームと dmg は不要になる。
なにかの理由で特定のバージョンを保持する場合は別として、ストレージの空容量が不足しないよう、使用済みのインストーラ dmg は削除するのが望ましい。
ボリュームを選択して右クリック(あるいは[control]+ 左クリック 以下同様)から、["Firefox"を取り出す]を選んで取り出す(マウント解除)。
dmg も同様に右クリックから[ゴミ箱に入れる]を選んで削除ゴミ箱に移動し、
ゴミ箱を右クリックして[ゴミ箱を空にする]を選んで削除する。
なお、ボリュームと dmg を同時に選択して右クリックしても["Firefox"を取り出す]や[ゴミ箱に入れる]の選択候補は出てこない。
同時に削除(あるいは取り出し)する場合は、ボリュームと dmg を直接ゴミ箱にドラッグする。ボリュームはすぐに取り出され消える。dmg は[ゴミ箱を空にする]を選ぶ。
もし、ボリュームを取り出さずデスクトップに残っている状態で、 dmgのみをゴミ箱に移動した場合、ゴミ箱を空にしようとしても、[項目"Firefox.dmg"が使用中なため、操作は完了できません。]というアラートが出て実行できない。
[ ボリュームの取り出し → dmg の削除 ]が、トラブルの少ない順になる。
なお、ここでは dmg の扱いを分かりやすくするため、あえてボリュームの取り出しと dmg の削除についてふれているが、取り出しをせずに Mac を終了しても問題は無い。終了時にボリュームは自動でアンマウントされるので、Mac の再起動後には dmg のみが残っている状態になる。
ユーザーが作成した空のイメージの場合インストーラ型の dmg とは違い、読み出しも書き込みもできるが、基本的な扱い方は変わらない。
空のイメージ(dmg)は、ディスクユーティリティ.app([アプリケーション]→[ユーティリティ]にある)を使って作成する。dmg の作り方は、「◎ dmg の初心者向け解説の復習(2)空のイメージを作成」を参照。
ファイルの読み出しと書き込み
sample.dmg(左) をダブルクリックしてマウントしたボリューム(右)は、USB メモリなどと同様に、ファイルの読み出しや書き込みができる。ボリューム内のファイルを Mac にコピー(書き出し)したり、編集(書き出しと読み込み)したり、またボリュームにファイルを追加(読み込み)などを行ってから一旦取り出し(アンマウント)、再度マウントすると、取り出し直前の状態が保持されている。
ボリュームの内容全体をコピーする
繰り返しになるが、ボリュームの内容全体を Mac のフォルダなどにコピーする際、ボリュームのアイコンをドラッグすると、ボリュームのエイリアスになってしまう。ボリュームを取り出した後に、このエイリアスをダブルクリックすると、オリジナルが無いため次のようなエラーになる。
元の dmg をダブルクリックして、再度マウントすれば、エイリアスが有効になり、ダブルクリックすれば、オリジナルのボリュームが開き、中のファイルを表示できる。
解決策 1: ボリュームの内容全体を正しくコピーする方法は、[ option ]キーを押しながらボリュームアイコンをドラッグする。sample という名称のフォルダとしてすべてのファイルを内包したままコピーできる。
解決策 2: または、ボリュームを開いて、全ファイルを選択し、ドラッグする。フォルダ無しで、個々のファイルがドラッグ先にコピーされる。
dmg の削除やボリュームの取り出しのときのトラブル
インストーラ型と同じように、マウントしたボリュームをデスクトップに残したままで dmg の削除はできない。また、ボリューム内のファイルをアプリケーションが使っている状態でボリュームを取り出そうとすると、使用中のファイルのタイプによっては次のようなアラートが出て、実行できないことがある。
解決策: ファイルを使っているアプリケーションを終了させてからボリュームを取り出す。
この問題が起きるファイルは、jpg、png、mp3、mp4、rtfd など。
txt、rtf、pdf などでは、アプリケーションが使用中でもボリュームを取り出すことができる、ただし、取り出した後に使用中のファイルを上書き保存はできない(元のファイルが存在しないので)。保存無しで閉じるか、Mac内に新規保存するしかない。
接続した USB メモリなどの外部メディア内の dmg をマウントした場合のトラブル
Mac に接続した USB メモリなどの中に保存されている dmg をダブルクリックしてマウントしたボリュームがある場合、このボリュームを残したまま USB メモリなどを取り出そうとすると実行されるまでにかなり時間がかかる。かなり古い Mac OS の場合はアラートが出て、実行すらできない("USB-64Mac"は、USB メモリの名称)。
解決策: ボリュームを先に取り出し、その後 USB メモリなどを取り出す。
→ dmg の初心者向け解説の復習(1)zip などの圧縮ファイル形式との違い
→ dmg の初心者向け解説の復習(2)空のイメージを作成
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