牛の肩ロースのステーキ用が安かったのでしこたま買い込んでしまった。しかし普通に焼くと硬くなってとても歯が立たない。そこで、パイナップルと一緒に赤ワインで一晩漬け込んでみた。
パイナップルは1個丸ごとは量が多すぎるし、さばくのも面倒なので、カットしたものをスーパーで買ってきた。
塩コショウして少しの間なじませた2枚の肉を、タッパーウェア状の長方形のプラスチック容器に並べ、カットパイナップルを更にスライスして肉にのせ、赤ワインを肉が隠れるくらいに注いで一晩寝かせた。
フライパンを熱している間に、プラスチック容器から肉を取り出すと、もうすでに形が崩れそうなくらい柔らかい。
期待に胸をおどらせつつ、肉をフライパンへ。強火で両面をじっくり焼いて、漬け込んだワインを大さじ3杯くらい加え、味付けにに醤油を大さじ2/3くらい加えた。
汁が半分くらいに煮詰まったところででき上がり。
さっそく試食、とろとろに柔らかい。安物のサーロインステーキ用より格段にうまい。期待どおり。
パイナップルのタンパク質分解酵素が肉を柔らかくする、というのは前から聞いていたが、試すのは初めて、結果は大成功!
昔、友人たちと短期の請負のバイトをしたとき、バイト料がまとめて支払われた。それぞれのメンバーたちの役割分担や関わった時間もまちまちなので、バイト料の分配に窮した。そんなときあるメンバーの発案で、バイト料は分配せず、そのお金を全て使って、全員でちょっと豪華な食事をすることになった。
話が長くなったが、そのとき食べたボルドー風ステーキというのがとろとろに柔らかかった。ワイン味の中にワインとは違った酸味があったので、おそらく今回のようにパイナップルを使ったものと思われる。
今回のステーキに文字通り味をしめて、次は牛のすね肉の赤ワイン煮に挑戦してみることにする。
追記:パイナップルの酵素は熱に弱いので、熱処理された缶詰のパイナップルではこの効果は望めないらしい。
追記:パイナップルの酵素は熱に弱いので、熱処理された缶詰のパイナップルではこの効果は望めないらしい。
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