前の作業場は中央区にあった。その直ぐそばにコンビニがあって、便利というか他に近い店がなかったというか、とにかく毎日のようにここを利用してた。
しかし、このコンビニ、一部を除いて店員がちょっと普通ではないことに気づくのにそれほど時間はかからなかった。
- つりを間違える。310円のはずが、260円だったり。440円が390円になったり。100円玉が一つ50円玉に化ける感じ。
- レジ打で商品がダブルで入力される。普通にバーコードをスキャナーで読み取っているはずだが、レシートを見ると同じ商品が2つずつ並んでいる。
- 千円札に端数の小銭を足して出すと、計算できなかったり。
- 商品の登録ミスで、パンを手に持っているのに、ディスプレイの表示をそのまま読み上げ「○○お弁当398円」とそのままレジ袋に入れそうになる。
- 客が長く並びだしているのに、レジ応援せず、並んだ客の足下付近をモップで清掃に励む。
などなど。
でも作業場が移転して、このコンビニとは縁が切れた。
最近になって、家の近くにも同じ系列店があることに気づいた。まさかここも…、いやいや偏見はいけない。たった一個の林檎を見て、箱の中の林檎全て同じととらえてはいけないと自分に言い聞かせ、今日入ってみることにした。
店の中を見て回っているうちに、買い置きしたい商品を思い出した。が、商品名もメーカー名も覚えていない。
そこでレジの中で楽しそうに会話してるキャイ〜ンのようなお二方の店員に訪ねてみた。身振り手振りを交え、形状や色などをできる限りを尽くして説明した。
眼鏡をかけた店長風の服装の店員の反応は、「あっそういうのないです」と即答。あなたの言うそういうのってどんなの、本当に理解しているのと聞き返したくなるのをこらえた。
どうも納得いかない。なにか他のものを探すふりをしながら、それもそれが不自然でない程度に小さなお菓子などを手にして探しまわった。それでもやはり見つからない。
疑ってしまったが、店員の頭の中のデータベースに偽りはなかったとお詫びの気持ちが芽生え始め、手に持った商品の清算にレジへ向かうところで目的のものを見つけた!レジの直ぐ横にあった。
それを数個取り、レジに置いて「やっぱりあるじゃない〜」と精一杯皮肉っぽい口調で言ってみたが、眼鏡の店員は「へ〜え」とだけ。背の高いほうの店員がさっと割って入って、素早くレジを打った。
今日は箱の中から二個目の林檎を発見することになったのはいうまでもない。
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