◉パンダのマークで有名なWWFが、プリントできないPDF、拡張子.wwfのドキュメントファイル形式を出しているので、試してみた。

2010年12月13日月曜日

Mac



パンダのマークで有名なWWF(World Wide Fund for Nature・世界自然保護基金)が、プリントできないPDF、拡張子.wwfのドキュメントファイル形式を出しているので、試してみた。

世の中のデジタル化が進むと紙の消費が減り、それが森林の保護につながるはずだった。しかし、一向に減らないどころか、オフィスなどでは、PDFをがんがんプリントして、むしろ増えているのが現状。それに業を煮やしたのかどうかは知らないが、国際的NGOであるWWFがプリントできないPDF(正確には、PDFと言えるのかは知らないが)の形式を出してきた。

ダウンロードサイトを見ると、フリーでMac OS 10.4以上となっている。Windows版はもう少し後になるらしい。OSベースで簡単にPDF作成ができるMacユーザーを先にターゲットにしたなどと想像してみる。

ページタイトルが「Save as WWF, Save A Tree」というスローガンになっている
ダウンロードサイト:http://www.saveaswwf.com/en/

ここからインストーラーをダウンロードしてインストール。
試しに文書を作成してみた。

テキストエディットで文書を作り、メニューの[ファイル]プルダウン→[プリント]を選ぶ。開いた保存ダイアログから[PDF]をプルダウン→[SAVE AS WWF]を選ぶ。

こうして作成した文書のアイコンが右上画像のtest.wwf
なぜか、PDFを扱える「プレビュー」では開けない。「Acrobat」や、PDFファイルに付箋紙貼付けできるソフト「Skim」などでは開くことが可能。また、Windows Vistaのアドビリーダーアドオンを入れたIE8にドロップして見ることもできた。

これを使うことで、どれだけ木を守ることができるのか疑問だが、プリント制限をかけたPDFを作成する場合は、こちらのほうが簡単かもしれない。しかし、業務で使う際は、.wwfが周知されるまで、プリントできるPDFを要求されたりするなどの二度手間やトラブルを覚悟しておく必要がありそう。

なお、Skimなどで開くと、1ページ余計に付加されていて、「これは、WWF文書でプリントできない(筆者訳)」旨が英語をはじめ4カ国語で書かれている。