iOSでも便利と感じていた「通知センター」なので、Mac OSに組み込まれて、さらに便利になったと歓迎している(iOSの場合、ちょっとAndroid OSのパクリの感はあるが)。しかしながら、iOSやLionのログイン画面などに使われだしたこのグレーの布地のテクスチャー( linen.tiff )が、自分の描くMacのイメージとはどうもしっくりこない。
そこで、この画像を変更してみることにした。
(1)「通知センター.app」のリソースの中にある壁紙画像「linen.tiff」を
同名で置き換える
[ システム ] → [ ライブラリ ] → [ CoreServices ] の中。
壁紙画像は、「通知センター.app」を右クリックして「パッケージの内容を表示」を選んで開き、 [ Contents ] → [ Resources ] の中の「linen.tiff」(512px × 512px 約643KBのtiff画像)。
右画像は、「linen.tiff」の原寸、一部。
● この「linen.tiff」をどこかに移動しておく。
● 置き換える画像を作成する。元の画像サイズは縦512px × 横512pxだが、「linen.tiff」の場合、単純な布地のテクスチャーなので、足らない部分をリピートして使用している。「linen.tiff」と同じような単純でリピートしても問題ない絵柄ならいいが、512px × 512pxのサイズのままだと、縦部分の下側256pxほどが、リピートされ、上にきてしまう。
● ということで、上下で違いが出る画像では、縦768pxにする必要がある(Mac Book Air 11インチの場合)。横は512pxでかまわない。
● 縦768px × 横512pxの壁紙画像を作り、「linen.tiff」とリネームして、元の
[ Resources ] に戻す。
ちなみに画像フォーマットは「.tiff」でなくともかまわない。PNG、Jpegでも「linen.tiff」とリネームすれば表示される。
● また、 [ Resources ] 内に「linen.tiff」が存在しないと、代替えで赤い壁紙になる。これはこれできれい(最初の画像、右側)。
「通知センター.app」を再起動
● Finderを選んでおいて、 [ shift ] + [ command ] + "U" で、 [ ユーティリティ ] を開き、「アクティビティモニタ.app」を起動し、「通知センター.app」を選んで、終了させる。「通知センター.app」はほぼ一瞬で再起動する。
● 壁紙が変更されていることを確認する。
● なお、 [ Resources ] から画像を取り出す際や戻す際は認証が必要。
「Moutain Tweaks.app」は、フリーソフト(ドネーションウェア)。
「Moutain Tweaks.app」の サイトから、下矢印のボタンをクリックする。ダウンロードページに移動する。ここで注意するのは、「Download now」ボタンをクリックするとドネーション(寄付)のページに飛んでしまい、いろいろ面倒くさい。 「Download now」ボタンの下に小さく書かれた「Or just download free here」の「here」をクリックする。
● zipファイルがダウンロードされ、システムが自動で解凍してくれるので、「 Moutain Tweaks.app」を「アプリケーション」に入れて起動する。
●「Mountain Lion Tweaks」のタブを選び、
「Change the Notification Center background」の[ Yes ]ボタンを2度クリック(ダブルクリックでも間をあけてもOK)。
● ファイルを選ぶダイアログが開くので、画像ファイルを選ぶ。 [ 選択 ] ボタンをクリック。
● パスワードを求められるので、入力して [ OK ] ボタンをクリック。「Done」と出るので、
[ OK ] ボタンをクリックして閉じる。壁紙が変更される。 通知センター.appの再起動は不要。
「NCbackgrounder.app」はsourceforgeからダウンロードできる無料のアプリ。
上記からダウンロードされるファイルは、dmg 。
これをダブルクリックすると、デスクトップにマウントされ、その中にインストーラのパッケージがある。
これをダブルクリックで起動しようとすると、「FileVault 2」により、インストーラがブロックされてしまうので、パッケージを右クリックから、「開く」を選ぶ。「FileVault 2」の確認画面が出るので、 [ 開く ] をクリックすると、インストーラが起動する。画面の指示に従ってインストールし、Macを再起動させる。
● 再起動後、アプリを起動させると、簡単なアイコンの説明画面になる。画面上左端の「通知センター」アイコンをクリック。
「Customization」の画面になるので、「Notification Center Background」の
[ Custom ] ボタンをクリックする。
● 画像を選ぶダイアログになるので、作成しておいた画像を選び、 [ 選択 ] ボタンをクリック。「通知センター.app」の再起動動作は不要で、壁紙が置き換わる。
● デフォルトの「linen.tiff」に戻す場合は、「Notification Center Background」の
[ Default ] ボタンをクリックする。
「linen.tiff」の名称を変更してみたが
2つのアプリとも、「linen.tiff」の名称を使って画像を置き換えている。前出のように、PNGでもJpegでも「linen.tiff」の名称を使って置き換わっているので、この場合の「.tiff」というのは、画像のフォーマットというより、「linen」を含めた「通知センター.app」の壁紙を表す決まり事になっているのかもしれない。
手動でもアプリを使った場合でも、画像を置き換えると、[ Resources ] 内の「linen.tiff」のサムネールが変わる。実際に使用した画像フォーマットは、PNGとjpeg 。
試しにフォーマットと名称を別にした画像を [ Resources ] に追加し、ファイルを管理していると思われる「CodeResouces(実体はXMLファイル) 」を開いて、63行目あたりの「linen.tiff」部分を追加した画像の名称、フォーマットに書き換えて保存し、「CodeResouces 」を差し替えて「通知センター.app」を再起動してみたが、あいかわらず「linen.tiff」が使われる。
(「CodeResouces 」は、「通知センター.app」の [ Contents ] → [ Resources ] → [ _CodeSignature ] フォルダの中)
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