◎ b-mobile WiFiルーターBM-MF30で、SIMは日本通信のBM-U300L-6MSを2年半使ってきたが、新しい楽天 LTE のエントリープランを試してみた。SIMのプロファイル書き換えでちょっとドタバタ!

2012年10月21日日曜日

mobile LANルーター web 節約



MF30
BM-U300L-6MSとは、「b-mobile3G・4G U300 6ヶ月使い放題パッケージ」で、185日間使い放題のSIM。購入した分だけ使えて、解約手数料などがないという分かりやすさが魅力で、作業場のネット接続に障害が発生したときの臨時の代替えという位置づけで使ってきた。もちろん外出時には持って出て、メールやwebページの確認にも使ってきた。

ただし、通信速度は、ベストエフォートで上り下りともに300Kbpsなので、動画などは厳しい。

このSIMを半年ごとに買い替え、4枚使い終えた(2年間)とき、たまたま忙しくて、新しいSIMを買いに行く暇がなくて、オンラインチャージした。このとき臨時のつもりだったので1ヶ月分にしたが、オートチャージにしたまま、気がつけば半年経ってしまった。

6ヶ月パッケージの値段は14,900円、それに対して、オートチャージ1ヶ月分は2,980円 、それをかける6ヶ月だと計17,880円 、だいぶ割高になってしまった。

そんな折、楽天ブロードバンド LTEの安いSIMを見つけた。今まで使ってきたb-mobile WiFiルーターBM-MF30(以下MF30)が使えるということなので、エントリープランを契約して試してみた。

エントリープラン:高速通信200MBまで75Mbps(容量超過後は100Kbps)、月額980円。スピードは、LTE圏内の最大で、上り75Mbps、下り25Mbps 。

SIMの差し替えと設定
MF30は、他の機器と同様、バッテリーを外すとSIMスロットが露出する。ちなみにMF30で使えるのは、標準SIM。

SIMを楽天LTEのものに交換。画像は、MF30に楽天LTEのSIMを差したところ。その下の左側が、楽天LTEのSIMがついていたカード。右側がこれまでの日本通信のBM-U300L-6MSのSIMとカード。

MF30の電源を入れ、電波が安定したところで、Mac(Mac OS X 10.6.8)から「b-mobile WiFi」を選び、「192.168.0.1」で接続。

「設定ツール」のログイン画面が表示される。

ここで問題発生。2年半前にデフォルトのパスワードを変更していたのをすっかり忘れていた。よく使いそうなパスワードをいろいろ入れてみたがダメ。
仕方ないので、MF30をリセットして工場出荷状態に戻すことにした。

ハードリセット方法 MF30のユーザーマニュアル(PDF)に次のように載っている。
ハードリセット
・本製品を工場出荷時状態に戻すには、電源とWPSの2つのボタンを同時に約10秒間押します。
・本製品をリセットすると、ご購入後に設定した内容はすべて削除されます。 十分ご注意の上、リセッ トを行なってください。

※筆者注:文書の構造上、一部(「電源とWPS」の部分)を書き換えています。
記載された手順が簡略すぎるので、実際にやってみた感じをもとに加筆。
  • 「どのタイミングで2つのボタンを同時に押すのか?」が書かれていない。これは、電源を入れておいた状態から。
  • 約10秒間と書かれているが、もう少し長い感じ。機器の個体差があるかもしれない。
  • 同時押しの後に同時にはなす。電源が自動で切れ、再度電源が入る。この状態でリセット完了。
  • なお、リセットしても、日本通信のSIM U300用のプロファイルは残る。

マニュアルに書かれたデフォルトのログインネームとパスワードでやっとログイン。

「設定ツール」のホーム画面から「アドバンスト設定」をクリック

左側メニューの「3G設定」から「APN設定」でプロファイルを楽天LTEの設定に変更する。書き換える設定は、SIMと同時に届いた説明書に記載されている。

ここでまたちょっとひっかかってしまった。
従来のb-mobile WiFの設定プロファイルを単純に書き換えればいいと思い込んでしまった。しかし、書き換えができない。ブラウザの問題かと思い、別なMacのバージョンの違うSafariでやってみてもダメ。

そうこうしているうちに、プロファイルを追加しなければならないことにやっと気がついた。この辺りについてもマニュアルPDFに書かれていた。マニュアルをよく読まない癖が仇になり、30分の時間をロスした。

「APN設定」画面の下にある「追加」ボタンをクリック。フォーム内の書き込み欄の内容が消え、新規のプロファイルの書き込みができる。

「プロファイル名」は自分が分かりやすいものでかまわない。とりあえず「rakutenbb」として、「APN」、「ユーザ名」、「パウワード」を説明書通りに入力、「認証タイプ」は「CHAP」を選択。なお、「APN」は同じdocomoの回線を利用するので同じ。

下のボタンから「保存」をクリック。ついで、「デフォルトに設定」ボタンをクリック。これでMF30を介して楽天LTEの回線に接続ができる。

また、「プロファイル選択」のセレクトボックスから以前のプロファイルに切り替えることも可能。

なお、プロファイル設定のところで、回線に接続したままだと、「保存」や「デフォルトに設定」のボタンは押せない。下画像のようなアラートが出る。

その時点で新しいSIMの回線にはまだ接続できないので、従来のSIMを差したまま、回線に接続した状態で「設定ツール」にログインしている場合が考えられる。そのままプロファイルを新しく設定するなら、一旦回線を切る必要がある。左側メニューの「3G接続」をクリックして、[接続設定]を「手動接続/切断  [切断]」をチェックして、下の「適用」ボタンをクリックして回線を切る。プロファイルの設定が終わったら、[接続設定]を「自動接続」に戻しておく。

このままで、docomoのLTE 回線網内で LTE 接続できるが、他人も接続できてしまうので、パスワードを設定する。
左側メニューの「Wi-Fi設定」をクリックして、「暗号化設定」を選択して、「暗号化方式」や「WPAアルゴリズム」を選んで、「パスフレーズ」にパスワードを入力して、下の「適用」ボタンをクリックする。


スピードを実感
杉並区、渋谷区、西新宿でそれぞれ屋内と屋外で接続してみたが、いずれの場所でも以前のSIMと比べて、ベストエフォートの数値ほどの差はなさそうだが、LTEのほうが明らかに早い。webページを開くときに長々と待たされることはない。MF30表側のインジケータの信号強度表示もほとんど緑色が点灯(信号強度良好)になる。以前のSIMでは、緑色が点灯することは滅多になかった。

問題なのは高速通信の容量の限度、エントリープランで使えるLTEは200MBまでなので、それを超えてしまったときがやや心配、100Kbpsとなると、数値的に以前のSIMの3分の1しかない。

おそらく、容量超過後の容量追加などのサービスも登場すると思うので、それに期待したいところ。容量追加の料金があまり高くなるようなら、月額2,980円のアクティブプランに乗り換える選択肢もある。月額2,980円というのは、今まで使ってきたSIMのオートチャージ1ヶ月分と同額なので

b-mobile WiFiルーターBM-MF30のユーザーマニュアル(PDF)は、
http://www.bmobile.ne.jp/wifi/ から「仕様・価格」のページにダウンロード用のリンクがある。また、「設定ツール」のホーム画面からも同じPDFを開くことができる。

楽天ブロードバンド LTE:http://broadband.rakuten.co.jp/lte/