◎ macOS で、 Zorin OS 15.2 Lite のWindows PC外付け起動用のUSBメモリを作成してみた

2020年5月21日木曜日

Linux macOS PC Zorin OS


Zorin OS は、Windows 10 がまともに動かない古い PC でもサクサク動くと評判の OS なので、SSD に換装してもなお Windows 10 の動作のもっさり感が拭えず処分を検討している小型のタッチパネル型ノート PC で動作を試してみた。

対象のノート PC には、MS Office が入っていることもあり、できればWindows 環境を壊したたくないので、最初は、USBメモリを使った外付け起動で試すことにした。

外付け起動用のUSBメモリの作成は、ダウンロードも含めて、もっとも効率の良い Macbook Pro(macOS 10.15.4 Catalina)で行った。

Zorin OS とは


アイルランド発の OS で、ubuntu をベースとする Linux ディストリビューション。エディションは、有償(39ドル)の「Ultimate」と、無料の「Core」、「Lite」、「Education」の4つがある。

今回は、2020年3月5日にリリースされた最新版である 「Zorin OS 15.2」の中で、動作がもっとも軽いと思われる「Lite」を使用した。

Zorin OS 15.2 Lite のシステム要件

CPU:700MHzシングルコア 64ビットまたは32ビット
RAM:512MB
ストレージ:8GB
モニター:640×480の解像度

Zorin OS 15.2 Lite のダウンロード


次のダウンロードページに移動し、[Download]ボタンをクリックする。
https://zorinos.com/download/#lite

メールアドレスを入力してサインアップを求められるが、下側の[Skip to download]をクリックしてスキップできる。

私は、[Download 64-bit]を選択してダウンロードした。
ダウンロードする iso ファイルのサイズは、ダウンロード中の画面で、2.2GBになっていたが、ダウンロード後の Mac 上では、2.39GBだった。

Zorin OS 15.2 Lite の起動用USBメモリの作成

iso ファイルのサイズに合わせて、4GB の USB メモリを用意した。なお、このUSB メモリは、事前に Windows 10 で初期化(FAT32)している。

ダウンロードした「 Zorin-OS-15.2-Lite-64-bit.iso」をホーム直下に置いた。

iso 書き込み用に、「ターミナル.app」(場所は、[アプリケーション]→[ユーティリティ])を起動する。

USB メモリを Mac に接続し、「ターミナル.app」を使って確認する。
$ diskutil listと入力し、[return]キーを押す。
/dev/disk4」、「4.0 GB」であることが分かる。なお、以後もこの値「/disk4」を使うが、これは私の環境の場合であり、接続デバイスの環境により変わるので、試す場合は注意していただきたい。

USB メモリに書き込みするため、USB メモリをアンマウントする。
$ diskutil unmountDisk /dev/disk4と入力し、[return]キーを押す。次の行に「アンマウント成功」のメッセージが出る。

また、USB メモリのアンマウントは、「ディスクユーティリティ.app」(場所は、[アプリケーション]→[ユーティリティ])でも可能。
左側で、USB メモリの名前を選択しておき、上側の[マウント解除]をクリックする。

アンマウントしたUSB メモリに iso を書き込む。

ターミナル.app」で、sudo dd if= まで書き込み、カーソル部分へファイルの「 Zorin-OS-15.2-Lite-64-bit.iso」をドラッグする。iso ファイルのパスが自動で入力される。こうすることで、パスの入力間違いを防げる。

続けて、of=/dev/disk4 bs=1m と入力(「bs」は1回に書き込みするブロックサイズ、「1m」は1Mバイト)。

この状態から[return]キーを押すと、Mac のパスワードを要求されるので、入力(表示されない)して、再度[return]キーを押す。

書き込みが始まる。
使用した USB メモリは USB2.0 接続なのでやや時間がかかった。

書き込みが終了すると、USB メモリの再マウントに失敗し、次のようなエラーが出る。USB メモリの内容が、Mac に対応していないフォーマットに書き変わったためで、エラー画面をクリックし、[取り出す]ボタンをクリックして USB メモリを取り出す。

Windows PC で、Zorin OS 15.2 Lite のUSBメモリ起動を試す

Windows PC に USBメモリを接続し、起動、あるいは再起動する。
起動直後に、「F2」キーや「F12」キーなど連打(機種により異なる)するなどして、起動メディア選択画面を出し、USB HDD などからの起動を選び起動する。

Zorin OS 15.2 Lite が立ち上がる。
Windows 10 よりも動作はかなり軽い。ただし、ごく一部を除いて日本語化されていない。

また、いろいろ設定を操作しても、USBメモリ起動なので、変更は保存されない。

デザインも洗練されているし、テキスト表示などもきれいで、日本語化して使ってみたくなったので、USBメモリ起動ではなく、インストールすることにした。

このUSBメモリは、インストーラを兼ねているので、前出のデスクトップ画面で、ブルーの下矢印が付いているアイコンを右クリックして、インストールできる(もちろん以前の Windows 10 環境は消えてしまう)。

名前やパスワード、言語、地域などを設定した後、インストールは短時間で完了する。

インストール後、日本語化された画面