◎ LibreOffice についての簡単な情報と、v6.4.3に追加された QR コードジェネレーター機能のテスト

2020年5月10日日曜日

free soft Mac Windows オープンソース



LibreOffice」は、オープンソースのオフィススイートで、Windows、Mac、Linux などに対応する。オフィススイートの代表格である有料の「Microsoft Office」などとは違い、無料で使い続けることができる。


ただし、Mac の Mac App Store に掲載されている「LibreOffice Vanilla」は有料(2200円・Mac App Store プレビューで確認)なので注意が必要(レビューを見ると、有料化はv5.4かららしい)。私の場合、無料だった頃の「LibreOffice Vanilla」を購入・インストールしているので、最新版である「LibreOffice Vanilla 6.4.3」への更新は無償でできた。

なお、「LibreOffice Vanilla 6.4.3」は「LibreOffice 6.4.3」と機能面でほぼ同じと思われるので、無料で使いたい場合は、「LibreOffice 6.4.3」を下記のリンクからダウンロードすることになる。ただし、Windows版はインストール後そのまま日本語版になるのに対して、Mac版は、別途日本語言語パックのインストールが必要(「Vanilla」の場合は不要)になる。また、Mac 版の OS 対応はいずれも macOS 10.10(Yosemite)以上となっている。 Windows 版では、Java 実行環境(JRE)の最新バージョンが必要になる。
https://ja.libreoffice.org/(日本語)

「LibreOffice 6.4.3」のダウンロード

上記URLからダウンロードページに移動する。

(1)利用するオペレーティングシステムを選ぶ。
(2)「LibreOffice 6.4.3」の本体のダウンロード。
(3)Linux へのインストールなどのヘルプと、Mac の日本語言語パックが含まれている dmg ファイルのダウンロード。
(4)「LibreOffice 6.3.6」のダウンロードが下側にある。

Mac用・日本語言語パックの適用法

先に LibreOffice の本体をインストール。
別途ダウンロードした「LibreOffice_6.4.3_MacOS_x86-64_langpack_ja.dmg」をダブルクリックしてマウントする。
マウントされた「LibreOffice Langage Pack」の中の「LibreOffice Langage Pack.app」をダブルクリックして起動する。

もし、このとき FireVault のセキュリティ警告が出たら、[開く]ボタンをクリックする。

インストールウィザード」が開くので、[インストール]ボタンをクリックする。

言語パックを適用する LibreOffice を選んで[インストール]ボタンをクリックする。

次のように表示されたら、無事に言語パックが適用されたことになる。[OK]ボタンをクリックして閉じる。

「LibreOffice」について

「LibreOffice」は、オープンソースソフトウェアの開発を行っている TDF(The Document Foundation)が配布している。現在、熟練したユーザー向けの6.4系と、安定版の6.3系の2系統がある。6.4系の最新版である前出の「LibreOffice 6.4.3」は、2020年4月16日(ベルリンの現地時間)にリリースされた。6.3系の最新版である「LibreOffice 6.3.6」は、2020年4月30
日(同現地時間)にリリースされ、これが6.3系の最後のリリースになる。

次期バージョンの「LibreOffice 7.0」は、夏頃のリリースらしい。

また、インストールした「LibreOffice 6.4.3」の詳細バージョンは、Windows 、Mac ともに「6.4.3.2」、「Vanilla」は「6.4.3.5」。


QR コードジェネレーター機能

「LibreOffice 6.4.3」に追加された機能で、Windows 版、Mac 版(含む Vanilla)ともに利用できる。

QR コードジェネレーター機能を利用できるソフトは、以下の4つ
Writer (文書ドキュメントソフト・Wordに相当)
Calc (表計算ドキュメントソフト・Excelに相当)
Impress (プレゼンテーションソフト・PowerPointに相当)
Draw (図形描画ソフト・OpenOffice系のみにあるソフト)

Windows 版、Mac 版ともに利用方法は同じ。上記の4つのソフトのどれかを開き、QRコードを挿入する位置を決め、メニューの[挿入] → [オブジェクト]→ [QRコード]を選ぶ。

QRコード生成(QR Code Jenerator)」画面が開くので、次のように設定する。
(1)URLやテキストを入力する。
(2)誤り訂正レベルの選択。QRコードが破損したときの回復用。訂正能力は上から下へ高くなるが、その分コードが重くなる。普通は「Medium」が多く使われる。
(3)QRコードの余白部分のサイズを決める。
設定が決まったら[OK]ボタンをクリックする。
QRコードが指定の位置にでき上がる。スマホのQRコード読取り機能などで内容を確認する。

作り直しや、削除する場合は、QRコードを選択し、Windows 版は「Back space」キーを押し、Mac 版は「Delete」キーを押して消す。

※「QRコード」は、株式会社デンソーウェーブの登録商標です。