前々回の投稿「◎ [Windows 10]未インストール かつ アウトライン化されていないフォントを使ったaiファイルから、無料ツールでアウトラインを取り出す小ワザ」に対して、知人が Mac の場合は? と質問してきたので、今回はその回答になる。
Windows 10 版では、「Mac の Illustrator でフォントのアウトライン化せずに保存した ai ファイルから Windows 10の Illustrator で未インストールのフォントのアウトラインを取り出す」というものだったが、今回の Mac 版ではその逆になる。
フォントのアウトライン化についての前置きは、[Windows 10]の投稿を参照していただきたい。
Mac版については、かなり前の投稿で触れているので、今回はリメイクになるが、時間がだいぶ経過したので新しい macOS での対応の確認ということにもなる。
また、[Windows 10]のときのようなソフトの追加は必要ない。 すべての Mac に標準で入っている「プレビュー.app」を利用する。「プレビュー.app」は Dock に追加されていると思うが、そこに無ければ[アプリケーション]内を確認する。
アウトライン化されていないaiファイルからアウトラインを取り出す
サンプルケースは、Windows 10 の Illustrator でフォントのアウトライン化せずに保存した ai ファイルから Mac の Illustrator で未インストールのフォントのアウトラインを取り出す。
使用したフォントは Google Fonts の「Schoolbell」。
(Schoolbell:https://fonts.google.com/specimen/Schoolbell)
● Windows 10 側でインストール済みの Schoolbell を使った画像を作成し、アウトライン化せずに ai ファイルとして保存。
● その ai を Mac の Illustrator で開こうとすると、フォントが見つからない旨のアラートが出る。それを無視して開くと、次のようにフォントが置き換わる。
● そこで、Illustrator ではなく、「プレビュー.app」に ai ファイルをドロップするなどして開く。 Illustrator では表示されなかった元のフォント形状が表示される。
● そのまま、pdfとして保存や書き出しができるが、元のグリフ(個々の字形)やアウトラインは維持されない。
● そこで、「プビュー.app」で開いたまま、メニューから[ファイル]→[プリント]を選ぶ。
● プリントダイアログが開く。「プリンタ:」の名前は無視して、下側の[PDF]と表示されているプルダウンを開く。
● [PostScriptとして保存]を選び、[プリント]ボタンをクリックする。
● 保存ダイアログが開くので、拡張子「.ps」で名前を付け、適当な場所に保存する。
● この拡張子「.ps」のファイルを Illustrator で開くと、アウトライン化した状態のフォントを取り出せる。
● 他のファイルへコピペしたり、そのまま ai ファイルとして保存もできる。
※この小ワザは、「Windows から Mac」に限らず、「Mac から Mac」でも利用可能。
0 件のコメント:
コメントを投稿