◎[Mac]未インストール かつ アウトライン化されていないフォントを使った ai ファイルから、Mac 内蔵アプリでアウトラインを取り出す小ワザ

2020年5月13日水曜日

Illustrator Mac 小ワザ


前々回の投稿「◎ [Windows 10]未インストール かつ アウトライン化されていないフォントを使ったaiファイルから、無料ツールでアウトラインを取り出す小ワザ」に対して、知人が Mac の場合は? と質問してきたので、今回はその回答になる。

Windows 10 版では、「Mac の Illustrator でフォントのアウトライン化せずに保存した ai ファイルから Windows 10の Illustrator で未インストールのフォントのアウトラインを取り出す」というものだったが、今回の Mac 版ではその逆になる。

フォントのアウトライン化についての前置きは、[Windows 10]の投稿を参照していただきたい。

Mac版については、かなり前の投稿で触れているので、今回はリメイクになるが、時間がだいぶ経過したので新しい macOS での対応の確認ということにもなる。

また、[Windows 10]のときのようなソフトの追加は必要ない。 すべての Mac に標準で入っている「プレビュー.app」を利用する。「プレビュー.app」は Dock に追加されていると思うが、そこに無ければ[アプリケーション]内を確認する。

アウトライン化されていないaiファイルからアウトラインを取り出す


サンプルケースは、Windows 10 の Illustrator でフォントのアウトライン化せずに保存した ai ファイルから Mac の Illustrator で未インストールのフォントのアウトラインを取り出す。
使用したフォントは Google Fonts の「Schoolbell」。
(Schoolbell:https://fonts.google.com/specimen/Schoolbell

Windows 10 側でインストール済みの Schoolbell を使った画像を作成し、アウトライン化せずに ai ファイルとして保存。

その ai を Mac の Illustrator で開こうとすると、フォントが見つからない旨のアラートが出る。それを無視して開くと、次のようにフォントが置き換わる。

そこで、Illustrator ではなく、「プレビュー.app」に ai ファイルをドロップするなどして開く。 Illustrator では表示されなかった元のフォント形状が表示される。

そのまま、pdfとして保存や書き出しができるが、元のグリフ(個々の字形)やアウトラインは維持されない。

そこで、「プビュー.app」で開いたまま、メニューから[ファイル]→[プリント]を選ぶ。

プリントダイアログが開く。「プリンタ:」の名前は無視して、下側の[PDF]と表示されているプルダウンを開く。

[PostScriptとして保存]を選び、[プリント]ボタンをクリックする。

保存ダイアログが開くので、拡張子「.ps」で名前を付け、適当な場所に保存する。

この拡張子「.ps」のファイルを Illustrator で開くと、アウトライン化した状態のフォントを取り出せる。

他のファイルへコピペしたり、そのまま ai ファイルとして保存もできる。

※この小ワザは、「Windows から Mac」に限らず、「Mac から Mac」でも利用可能。