「深層崩壊」とは、表土層だけでなく、深層の風化した岩盤も崩れ落ちる現象。表層の崩壊によるがけ崩れなどより発生頻度は低いが、豪雨の際に大規模な土石流などの原因になり、大きな被害を及ぼすことがある。
「報道発表資料」ページの解説によると
● 明治期(1868年)以降に発生した深層崩壊は、隆起量が大きい地域や特定の地質に分類される地域で多いことが分かり、これらの結果から日本全国の深層崩壊の発生頻度を推定した深層崩壊推定頻度マップを作成。
● このマップは、簡易な調査により深層崩壊の相対的な発生頻度を推定したものであり、各地域の危険度を示す精度のものではない。
● このマップに基づき、国土交通省では、以下のような対応を実施。
- 深層崩壊の頻度が特に高いと推定される地域を中心にさらに調査を実施し、渓流(小流域)レベルで評価。
- 渓流(小流域)レベルの評価によって、危険と判断された箇所については、必要に応じて天然ダムが形成される可能性などの調査を実施し、周辺や下流の自治体とともに警戒避難対策について検討。
● 学術的にも未解明な部分が多い深層崩壊について、学会等と連携しながら調査研究を進めるとともに、可能な対策の検討を進める。
深層崩壊推定頻度マップの他に以下も同時に公表されている(すべてPDF)。
深層崩壊推定頻度マップに示した深層崩壊発生箇所一覧表
深層崩壊に起因する土砂災害の事例
深層崩壊推定頻度区分の都道府県別構成比
国土交通省「報道発表資料」ページ:
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