◎ Androidタブレットのスクリーンショット(画面キャプチャー)を撮れるようにAndroid SDK(無料)をMacに入れて接続してみた。思っていたよりも簡単だったので、Mac初心者向けにシェア!

2012年4月16日月曜日

Android image Mac

Androidでは、多くの場合、iPhoneやiPod touchのようなスクリーンショットを撮る機能がついていなくて何かと不便。

スクリーンショット用の無料のアプリもあるが、すべての画面でスクリーンショットを撮るためにはroot化しないと使えない。しかし、root化は、いろいろ面倒な行程とリスクが伴う。そこでAndroid SDKを入れたMacに接続して、撮ることにした。

スクリーンショットを撮りたいAndroidタブレットは、Lenovoの 7インチ IdeaPad Tablet A1_07、Android 2.3.4 、フラッシュメモリ16GB。

接続するのは、MacBook Mac OS X 10.6.8(以下Macと表記)。

Android SDK のセッティング
 ネットに接続できる環境が必要。SDKのダウンロードと更新のため。

 Android SDKは、javaが必要なので、最新のものにしておく。
アップデートを確認:メニューのリンゴマークをプルダウンして、「ソフトウェア・アップデート」を選ぶ。

 Macから「Android SDK | Android Developers」に接続して、Mac用のAndroid SDK(android-sdk_xxx-macosx.zip 、xxxはバージョン)をダウンロードし、解凍する(Mac OSのバージョン、Safariの設定などにより、自動解凍される場合もある)

 解凍して展開された「android-sdk-macosx」をフォルダごと、ユーザーホームあたりに移動(どこに置いてもかまわないが、分りやすいところへ)。この後、Windowsの場合だと、パスを通す作業が必要だが、Macでは不要。また、AndroidのUSB接続用のドライバーもMacでは必要ない。

 Macに接続する前にタブレットのほうで、「USBデバッグ」のチェックを入れておく。
タブレットの [ 設定 ] → [ アプリケーション ] → [ 開発 ] →「 USBデバッグ 」。チェックを入れる際、「USBデバッグを許可しますか?」とワーニングが出るので[ OK ]ボタンをタップする。

 USBケーブルでタブレットをMacに接続。なお、接続するUSBケーブルは、タブレット購入時に付属してきたものを使うのが望ましい。他のケーブルを使うとMac上でうまく認識されない場合がある。

 android-sdk-macosx」フォルダを開き、[ tools ]フォルダの中の「android」をダブルクリック。「ターミナル.app」と「java」が自動で起動して、「Android SDK Manager」が開く。もし、「Android SDK Manager」が開かなかったり、別なソフトが起動してしまうようなら、「ターミナル.app」を起動して、その画面に「android」をドラッグ & ドロップし、returnキーを押す。これで「Android SDK Manager」が開く。

ターミナル.app」の場所:[ アプリケーション ] → [ ユーティリティ ]
[ ユーティリティ ]フォルダを開くショートカット:" shift + command + u "(アプリケーションの画面選択状態などになっている場合は、1度デスクトップをクリックするなどして、Finderを選択する)。

 少し待つと、必要なファイルやアップデートをリストアップしてくれるので、[ install ○ package ]ボタンをクリックする(○部分はファイル数)。

 少し時間がかかるがそのままでファイルの更新を待つ。

 更新が終わったら、「Android SDK Manager」を閉じて、同じく[ tools ]の中の「ddms」をダブルクリックする。「Dalvik Debug Monitor」が開く。もしこれが開かないようなら、「android」のときと同じく「ターミナル.app」の画面に「ddms」をドラッグ & ドロップし、returnキーを押す。

 Dalvik Debug Monitor」画面左上に、タブレットの名前が表示されれば成功。

スクリーンショット(画面キャプチャー)を撮る
 タブレット側は自由に操作できるので、スクリーンショット(画面キャプチャー)を撮りたい画面を表示する。

 Mac側「Dalvik Debug Monitor」で、タブレットの名前をクリックして選択し、メニューの[ Dvice ]をプルダウンして、「Screen capture…」を選べば、スクリーンショットが撮れる。

 Macの画面に横に大きくスクリーンショットが表示される。MacBookの画面解像度1280 ✕ 800pxに対してタブレットの解像度は1024 ✕ 600pxなので。

 [ Save ]をクリックして、保存場所、名称を決めて保存できる。 画像フォーマットはpng形式のみ。左上の赤い丸ボタンか、[ Done ]ボタンをクリックすると閉じる。

接続の解除
 Android SDK Manager」を終了させる。同時に起動していた「java」も終了する。

 Macのデスクトップに、「NO NAME」という名称でタブレットがマウントされている場合
そのアイコンをゴミ箱に移動、もしくは右クリックから「取り出す」を選ぶ。アイコンがデスクトップから消えたら、USBケーブルを外してかまわない。

現在使用中のワーニングが出て「取り出す」がうまくいかないときは、起動している「ターミナル」も終了させてから再度「取り出す」をやってみる。それでも駄目な場合、一度ログアウトする(メニューのリンゴマークをプルダウンして最下段から)。再度「取り出す」をやってみる。
それも駄目な場合、Macのシステムを終了させてからUSBケーブルを外す。

 Macのデスクトップに、タブレットがマウントされていない場合
念のため、「ディスクユーティリティ.app」( [ アプリケーション ]→[ ユーティリティ ] )を起動させ、外部デバイスの接続状況を確認する。左側にタブレット名「NO NAME」が表示されていたら、それを選択し、その右側の上向き矢印をクリックしてアンマウントして、少し待ってからUSBケーブルを外す。
タブレット名が表示されていなければ、そのままUSBケーブルを外してかまわない。

 USBケーブルを外した後、タブレット側の「USBデバッグ」のチェックを外しておく。

次回からの接続
 Mac側で、「ddms」のエイリアスを作り、デスクトップなどに置いておくと「android-sdk-macosx」フォルダを開いていく手間が省ける。
エイリアスの作り方は、「ddms」を選択して右クリックから「エイリアスを作成」で作り、デスクトップへ移動させる。
または「ddms」を[ option ] と [ command ]を押しながら、デスクトップへドラッグする。名前は変更してもかまわない。

 タブレットをMacに接続して、タブレット側で「USB接続」の画面が出る場合は、
[ USBストレージをONにする ]ボタンを押さずに無視、[ ホームボタン ]を押してこの画面を消す。

 ddms」のエイリアスをダブルクリックして「Dalvik Debug Monitor」を起動。後は前記と同じ。

注意点
 タブレット側で「USBデバッグ」のチェックが入っていないままMacに接続すると、USBストレージとして認識されてしまい、タブレット本体にアクセスできない。

 USBデバッグ」のチェックが入っているのに、Mac側がタブレット本体を認識しない場合は、USBケーブルを替えたり、USBハブ経由なら、直にMacのUSBポートに接続してみる。

SDKの入手先、「Android SDK | Android Developers」(無料です):
http://developer.android.com/intl/ja/sdk/index.html

お約束ですが、このやり方は私の環境のみでテストしたものです。他の環境では不具合やデータの消失などが発生する場合もあります。この記事内容の利用にあたっては、自己責任でお願いします。