国立国会図書館は、歴史的に価値の高い1900年初頭から1950年前後に国内で製造されたSP盤等の音源「歴史的音源」の公立図書館への配信試行を開始した。
これらの音源は、歴史的音盤アーカイブ推進協議会(HiRAC)がデジタル化したもの。
歴史的音盤アーカイブ推進協議会とは、初期のレコード(SP盤)および原盤の劣化、散逸等による音源の喪失を防ぐことを目的として、2007年に日本放送協会、社団法人日本音楽著作権協会、社団法人日本芸能実演家団体協議会、財団法人日本伝統文化振興財団、特定非営利活動法人映像産業振興機構、一般社団法人日本レコード協会の6団体により設立された団体。
「歴史的音源」に含まれる音源のうち、著作権および著作隣接権の保護期間満了が確認できた一部の音源についてはすでにインターネットで公開しているが、それ以外の大部分の音源については、これまで国立国会図書館の施設内でのみ利用可能となっていた。
今後は、配信試行に参加した公立図書館内でも、国立国会図書館の施設内と同じように利用できるようになる。
配信開始
すでに1月4日(水) より、準備の整った館から順次開始されている。
すでに1月4日(水) より、準備の整った館から順次開始されている。
◎1月4日 山梨県立図書館、岡山県立図書館。
◎1月5日 東京都立中央図書館、東京都立多摩図書館、高知県立図書館。
◎1月18日 京都市立右京中央図書館。
◎1月27日 京都府立図書館。
◎1月29日 文京区立真砂中央図書館。
◎1月中旬 北海道立図書館。
◎1月下旬 県立長野図書館。
◎2月1日 川越市立図書館(中央図書館ほか3館)。
◎2月10日 徳島県立図書館。
この他に17館と配信に向けた調整を実施中。
提供される音源
1月4日に、国立国会図書館内または配信試行参加館内での限定提供5,142件、インターネット提供53件の計5,195件が追加され、国立国会図書館内または配信試行参加館内での限定提供されるものは、あわせて25,480件、インターネット提供はあわせて594件の計26,074件になる。さらに、順次追加され、最終的に約5万件になるもよう。
音源の種類は、落語、長唄、管弦楽、歌劇、浄瑠璃、歌謡曲、講演、ジャズ等。
国立国会図書館のデジタル化資料・歴史的音源:http://dl.ndl.go.jp/#music
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