Font Book.appを立ち上げてみると、問題の「コンピュータ」コレクションではなく、「ユーザ」コレクションがグレイ表示(“切”)になっている。
「ユーザ」を選んで右クリック、「“ユーザ”を使用可能にする」を選んでも、“切”のままで戻らない。
そこでFontsフォルダを確認してみた
Mac OS X 10の場合、フォントの保存場所は以下の3箇所になっている。
- ユーザホーム/ライブラリ/Fonts/
ログインしたユーザのみ利用可能。Font Book.appの「ユーザ」コレクションに入る。 - HD直下/ライブラリ/Fonts/
コンピュータのすべてのローカルユーザが使用可能。Font Book.appの「コンピュータ」コレクションに入る。 - システム/ライブラリ/Fonts/
Mac OS X のシステムとディスプレイ用に利用される。今回のトラブルで、アプリケーションから利用できるフォントはここに入っているヒラギノやOsaka、その他の欧文フォントのみ。 - その他
Mac OS 9.1 システムが利用する Classic 環境の/System Folder/Fonts/とローカルエリアネットワーク内のすべてのユーザが共有できる/Network/Library/Fonts/があるが、これらは利用していない。
「ユーザ」側のFontsフォルダ
「コンピュータ」側のFontsフォルダ
今回トラブルが起きたフォントのすべては「コンピュータ」側のFontsフォルダに入れてある。「コンピュータ」コレクションはグレイ表示になっていないが、やはり対象のフォントがすべて駄目。
Appleのサポートページでは、「ユーザ」コレクションがグレイ表示(“切”)になるケースとして、『Mac OS X 10.4 Tiger を再インストールした後や、ホームフォルダの「ライブラリ」フォルダにある「Fonts」フォルダからフォントを手動で削除した後で起こります。』
となっている。
ここ最近、OSの再インストールはしていないが、かなり前になにかの都合で「ユーザ」側に入っていたフォントを「コンピュータ」側に移したことがある。これか!でも今頃になってなぜ?
対処
対象のフォントをすべてユーザホーム/ライブラリ/Fonts/に移動させてみた。
このままでは、フォントがアプリーケーションに反映されないはずなので、システムを再起動。
Font Book.appを立ち上げると、一瞬「ユーザ」コレクションに“切”が表示されるが、フォントの読み込みが終わると消え、「ユーザ」コレクションが表示された。
とりあえず、アプリケーションから問題なくフォントを利用できるようになったが、今回のトラブルの原因が、かなり前の『フォントを手動で削除』のせいなのか疑問は残る。
Appleサポートページ:
Mac OS X 10.4: Font Book で「ユーザ」コレクションがグレイ表示される(“切”になる)
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