印刷物作成には欠かせない Illustrator で作成した ai を始め、eps、svgといったベクター形式のファイルの中身を Illustrator 以外の無料のアプリを使って確認する方法[ Gravit Designer編 ]。
Gravit Designer
Gravit Designer は、操作性が Illustrator によく似たドローアプリで、無料で利用できる(有料版もある)。今回は、あくまでファイルの中身の確認程度なので、 Illustrator の代替として使えるかまでは検証していない。利用はメールアドレスとパスワードの登録が必須。登録により、専用の Gravit Cloud(クラウドストレージ・容量不明)に画像の保存ができる。ローカル保存も可能。中身の確認程度でクラウドストレージに保存することもないが、複数のデバイスから利用できるので、それなりに便利。
Mac版
(Windows版については下方にあり)App Store からインストールできる。「Gravit Designer」で検索するか次のリンクから。
https://apps.apple.com/jp/app/gravit-designer/id1207744923?mt=12
サイズは約193MB。対応は OS X 10.9.0以降。サンプル画像などは、macOS 10.15.2にインストールしたものを使用している。
初期は英語表示だが、ソフトのメニューの [help]→[language]から「日本語」を選び、Gravit Designer を再起動すれば、日本語表示になる。
また、フォントはシステムのものを利用するのではなく、アプリ自体にインストールする必要がある。特に日本語フォントが入っていない状態で、アウトライン化していない文字を含む ai ファイルなどを開くと、その文字は無視され、なにも表示されない。
さらに、Gravit Designer で文字を入力する際に日本語フォントが入っていないと、文字化けになる。
そこで、Google の日本語フリーフォントの「 Noto Sans CJK JP 」をダウンロードして Gravit Designer に追加した。メニューの[ファイル]→[インポート]→[フォントを追加…]からフォントを選んで追加する。。
次の例は、上が Illustrator で作成した元の ai ファイルを表示したもので、文字はアウトライン化をしてない2種類のそれぞれのフォント名。下は、同じ ai ファイルを「 Noto Sans CJK JP 」を追加した Gravit Designer で開いたもの。「 Noto Sans CJK JP 」は、表示されるが、「ヒラギノ角ゴ Pro」はまったく表示されない。
ファイルを開く
ファイルを直接 Gravit Designer の編集画面にドロップしても表示可能だが、サイズによっては左右のパネルに隠れてしまうことがあるので、[ファイル]→[ローカルファイルから開く…]でファイルを選ぶと、画面中央に表示される。ai ファイル
svg ファイル
eps ファイル
ベクター形式のいずれのファイルも開くことができたが、ai の古いタイプ( Creator : Illustrator 8.0 (エディタで開いて確認))は、開くことができなかった( Illustrator からは可能)。また、パスが多い ai 、 eps ファイルの場合、動作が緩慢になることがあるが、「中身を確認」する程度なら問題なく使える。その他、 pdf、sketch も利用できる。
ファイルの保存
、[ファイル]→[名前を付けてローカルファイルに保存…]、または、[名前を付けて Cloud に保存…]で、それぞれ、ローカル、Gravit Cloud に保存できる。拡張子は「 .gvdesign 」。Windows版
Microsoft Store からインストールできる。「Gravit Designer」で検索するか次のリンクから。https://www.microsoft.com/ja-jp/p/gravit-designer/9n3vtcz9m646?activetab=pivot:regionofsystemrequirementstab
サイズは約279MB。対応はWindows 10 バージョン 14257.0 以降の x64 と x86。
Mac版との違い:インストール後、Languageは自動で日本語が選択される。また、詳細は確認していないが、最初から欧文フォントがいくつか入っているもよう。
その他は、動作も含めてほぼ Mac版と同じ。
ai ファイル
svg ファイル
eps ファイル
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