◎ MacからInternet Explorer 11の動きを確認するため、VirtualBox.app 上で動く無料の VM (仮想マシン)「IE11 - Win8.1」を入手して試してみた

2014年4月28日月曜日

free soft Mac Windows 8


開発者向けに、IEの動きを確認したりするテスト用としてVM (仮想マシン)のIEがMicrosoftから提供されていて、だれでも無料で利用できる。


今回試す「IE11 - Win8.1」について
Windows専用機( Windows 8.1 + IE11)をインストールした小型ノートは所有しているので、IE11の動きやデザインの確認にはそれを使えば良いのだが、Macしか持っていけない出先というケースを想定している。

今回は、古いMac( Mac OS X 10.6.8)の VirtualBox.app から試してみた。
VMインストール手順
表示されるまで、ちょっと時間がかかる。気長に待つ。

上のメニューの「ツール」クリック。

「マイクロソフトが提供する、web 開発者向けツール」のページに移動。
「Windows、Mac、Linux 用の無料の仮想マシンをダウンロードして…」の部分をクリック。

「仮想ツールでサイトをテストしましょう」のページに移動。

「Mac、Linux、Windows 用の仮想マシンをダウンロードします(ダウンロードした仮想マシンを使用して IE の各バージョンをテストし、お客様の開発環境で管理します。)」のところまで下にスクロール。

左側プルダウンの「目的のテスト OS を選択…」で「Mac」を、

右側プルダウンの「仮想プラットフォーム…」で「VirtualBox(Mac 用)」を選ぶ。

その環境用のIEのバージョンとWindows OSを組み合わせた仮想プラットフォーム(この場合9個)のダウンロードリンクが表示される。

今回は「IE11 - Win8.1」をダウンロード。

part1.sfx]から[part4.rar]まで4つのパートのファイルダウンロードリンクが表示されている。

それぞれをクリックすると、ブラウザからダウンロードできる。ひとつずつ落としてもいいが、最初の3つのファイルはそれぞれ約1GBあるし、ダウンロードのスピードも遅い。4つをすべてクリックして同時ダウンロードを試みたが、ダウンロードが重く、タイムアウトするファイルが出てきた。

かといって、進捗を見ながら一つずつダウンロードするのも辛い。
そこで、「Grab them all with cURL」を使うことにした。

ターミナル.app」を立ち上げておき、「Grab them all with cURL」をクリックし、表示されたコマンドをコピーして、「ターミナル.app」の画面にペーストして「return」を押す。

(「ターミナル.app」は、「アプリケーション」→「ユーティリティ」にある。デスクトップをクリックするなどしてFinderを選択しておき、「command + shift + U」で「ユーティリティ」が開く)

ファイルがpart1から順にユーザホームにダウンロードされる。
下の画像は、最初のsfxファイルを落としているところ。
私の環境で、約1GBのファイルダウンロードに40分ちょっと、全体で160分ほどかかった。

4つすべてがダウンロードされたら、「ターミナル.app」から「chmod +x ファイル名.sfx」と打ち込み「return」を押して、part1のファイルの実行を許可する(コマンドは、ダウンロードしたファイルがユーザーホーム直下にあるという前提、以下同じ)。

おなじく「ターミナル.app」から「./ファイル名.sfx
と打ち込み、part1のsfxファイルを実行する。4つのファイルが結合、展開されて、VirtualBox用のOVF (Open Virtualization Format) 規格に準拠したイメージ・ファイルを tar 形式で圧縮したOVAファイルができ上がる。

このOVAファイルをダブルクリックすれば、VirtualBox.appが立ち上がり、新規仮想メディアとしてインポートされる(このあたりの詳細は後半に)。

…はずだったが、part2のファイルを読み込むところで、CRCのエラーが起きた。

「ターミナル.app」からのコマンドラインではなく、rarを展開できるGUIのアプリケーションにpart1のsfxファイルをドロップしても同じことができるので、そちらでも試してみた。

GUIのアプリケーションは、「The Unarchiver.app」を使用。こちらでも同じくpart2でエラーになった。
part2のファイルが壊れていることが確定的になったので再ダウンロードすることにした。
再度同じコマンドラインからの手順を使うと、最初からすべてをダウンロードすることになるので時間がかかりすぎる。そこで、part2だけブラウザで落として差し替えてみた。

「The Unarchiver.app」を使用して、rarを展開、今度はエラーなく無事にOVAファイルができ上がった。

仮想メディアのインポート
VirtualBox.appを起動し、メニューの「ファイル」の「仮想アプライアンスのインポート」から、でき上がったOVAファイルを選ぶ、または、OVAファイルをダブルクリックすると、「アプライアンスの設定」が開く。設定は後から変更できるので、とりあえずこのまま[インポート]をクリックする。

インポートの進捗を表示しながら新規に仮想メディアとして登録される(注意:インポートにはやや時間がかかる)。

VirtualBoxにインポートされた状態が下の画像

この「IE11 - Win8.1」を選択しておき、上の[起動]アイコンをクリックするか、「IE11 - Win8.1」をダブルクリックすると、仮想マシンのWindows 8.1 (英語版)が起動する。

この「IE11 - Win8.1」のIE11で日本語ページを表示させたところ。

比較のため、同じページをWindows専用機で表示

IEのバージョン比較