開発者向けに、IEの動きを確認したりするテスト用としてVM (仮想マシン)のIEがMicrosoftから提供されていて、だれでも無料で利用できる。
今回試す「IE11 - Win8.1」について
Windows専用機( Windows 8.1 + IE11)をインストールした小型ノートは所有しているので、IE11の動きやデザインの確認にはそれを使えば良いのだが、Macしか持っていけない出先というケースを想定している。
今回は、古いMac( Mac OS X 10.6.8)の VirtualBox.app から試してみた。
VMインストール手順
表示されるまで、ちょっと時間がかかる。気長に待つ。
上のメニューの「ツール」クリック。
「Mac、Linux、Windows 用の仮想マシンをダウンロードします(ダウンロードした仮想マシンを使用して IE の各バージョンをテストし、お客様の開発環境で管理します。)」のところまで下にスクロール。
左側プルダウンの「目的のテスト OS を選択…」で「Mac」を、
右側プルダウンの「仮想プラットフォーム…」で「VirtualBox(Mac 用)」を選ぶ。
その環境用のIEのバージョンとWindows OSを組み合わせた仮想プラットフォーム(この場合9個)のダウンロードリンクが表示される。
それぞれをクリックすると、ブラウザからダウンロードできる。ひとつずつ落としてもいいが、最初の3つのファイルはそれぞれ約1GBあるし、ダウンロードのスピードも遅い。4つをすべてクリックして同時ダウンロードを試みたが、ダウンロードが重く、タイムアウトするファイルが出てきた。
かといって、進捗を見ながら一つずつダウンロードするのも辛い。
かといって、進捗を見ながら一つずつダウンロードするのも辛い。
「ターミナル.app」を立ち上げておき、「Grab them all with cURL」をクリックし、表示されたコマンドをコピーして、「ターミナル.app」の画面にペーストして「return」を押す。
(「ターミナル.app」は、「アプリケーション」→「ユーティリティ」にある。デスクトップをクリックするなどしてFinderを選択しておき、「command + shift + U」で「ユーティリティ」が開く)
ファイルがpart1から順にユーザホームにダウンロードされる。
下の画像は、最初のsfxファイルを落としているところ。
下の画像は、最初のsfxファイルを落としているところ。
4つすべてがダウンロードされたら、「ターミナル.app」から「chmod +x ファイル名.sfx」と打ち込み「return」を押して、part1のファイルの実行を許可する(コマンドは、ダウンロードしたファイルがユーザーホーム直下にあるという前提、以下同じ)。
おなじく「ターミナル.app」から「./ファイル名.sfx」
と打ち込み、part1のsfxファイルを実行する。4つのファイルが結合、展開されて、VirtualBox用のOVF (Open Virtualization Format) 規格に準拠したイメージ・ファイルを tar 形式で圧縮したOVAファイルができ上がる。
このOVAファイルをダブルクリックすれば、VirtualBox.appが立ち上がり、新規仮想メディアとしてインポートされる(このあたりの詳細は後半に)。
…はずだったが、part2のファイルを読み込むところで、CRCのエラーが起きた。
GUIのアプリケーションは、「The Unarchiver.app」を使用。こちらでも同じくpart2でエラーになった。
part2のファイルが壊れていることが確定的になったので再ダウンロードすることにした。
再度同じコマンドラインからの手順を使うと、最初からすべてをダウンロードすることになるので時間がかかりすぎる。そこで、part2だけブラウザで落として差し替えてみた。
再度同じコマンドラインからの手順を使うと、最初からすべてをダウンロードすることになるので時間がかかりすぎる。そこで、part2だけブラウザで落として差し替えてみた。
「The Unarchiver.app」を使用して、rarを展開、今度はエラーなく無事にOVAファイルができ上がった。
仮想メディアのインポート
VirtualBox.appを起動し、メニューの「ファイル」の「仮想アプライアンスのインポート」から、でき上がったOVAファイルを選ぶ、または、OVAファイルをダブルクリックすると、「アプライアンスの設定」が開く。設定は後から変更できるので、とりあえずこのまま[インポート]をクリックする。
この「IE11 - Win8.1」を選択しておき、上の[起動]アイコンをクリックするか、「IE11 - Win8.1」をダブルクリックすると、仮想マシンのWindows 8.1 (英語版)が起動する。
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