書類を印刷するとき、使用するソフトがデフォルトで余白などを加えて読みやすく整形してくれるので、やや後ろに送り気味になり、思っていたよりも多いページ数でプリントアウトされることがある。PDF とはこの印刷結果とほぼ同じ状態をデジタルで保持してくれる文書のフォーマットになるので、この書類を PDF に変換すると、自動で複数ページを持つ ことになる。
今回はこの複数ページの PDF の作成を Finder(Mac を起動すると自動で立ち上がるファイル管理ソフト・Windows の Explorer とほぼ同じ) の機能や「プレビュー.app」を使って行う方法のまとめになる。いずれも、Mac に標準で付属しているものを利用するので、料金はかからない。
⊗ Mac の標準アプリだけで、PDF を作成する方法はこちらから
単独ページPDFと複数ページPDFのアイコンの見た目の違い
単独ページPDFが、内容のサムネールになっているのに対して、複数ページPDFはアイコンの形状は閉じたノートブック型で、アイコンの上にマウスを乗せると、左右の矢印が現れ、それをクリックすると、アイコンの画像表示がそれぞれのページのサムネールに変わる。Finder で PDFのアイコンを選択して、複数ページの PDF にまとめる
サンプルは分かりやすくするため、6つの PDF を「PDF結合用」という名のフォルダに入れている。複数の PDF を選択
● マウスで領域をドラッグして、複数の PDF を選択するか、● アイコンを順に複数選択していくなら[shift]キーを押しながらクリック、飛び飛びのアイコンを順に複数選択していくなら[command]キーを押しながらクリックする。
(1)選択しすぐに作成
● 複数選択したままの状態で、右クリックから[クイックアクション]→[PDFを作成]を選ぶ。● まとめたPDF が瞬時に作成されるが、名称は自動で付いてしまうので、必要に応じて変更する。
(2)フォルダの "ギャラリー表示" から作成
● 同じく選択したままの状態で、フォルダ上部の[ギャラリー表示]をクリックする。● ギャラリー表示 で、[PDFを作成]をクリックする。
● まとめた PDF の名称を決める。
● アイコン表示に戻すと、まとめた PDF のアイコンが確認できる。
● このアイコンをダブルクリックすると、「プレビュー.app」が立ち上がって内容を表示する。サイドバーに結合した PDF のサムネールが表示される。
うまく表示されないときは、左上の「サイドバー表示」をクリックして、[サムネール]を選択する。
「プレビュー.app」で、サムネール表示から複数ページの PDF にまとめる
いくつかの単独ページの PDF を複数ページの PDF にまとめる
● PDFを「プレビュー.app」で開き、左上の「サイドバー表示」アイコンをクリックして、[サムネール]を選択する(上の画像と同じ操作)。● サイドバーに表示されるサムネールは、単独ページ PDF なら1つ(左)、複数ページ なら複数のサムネール(右)が表示される。
● そのサムネール一覧に追加するPDFをドラッグ & ドロップする。
● サムネールをドラッグして並び順の変更も可能。
● 並び順を決めたところで、メニューの[ファイル]を[option]を押しながらクリッし、[別名で保存]を選び、名前を付けて保存する(元のPDFは残る)。
ちなみに、 サムネールのページノンブル(番号)は、この時点ですべて「 1 」になっているが、保存すれば、「 1、2、3 」と上から順にふられる。
⊗ [別名で保存]についての詳細はこちらから
● このとき、[ファイル]→[保存]から保存すると、ドロップされた側の PDF がページを追加した状態で上書き保存になってしまう(それでかまわない場合は問題ない)。
● または、[ファイル]→[PDFとして書き出す]から名前を付けて保存する。
できあいの複数ページ PDF に表紙を付ける
企画書や報告書など複数のページで構成された PDF に見栄えを良くしたり、内容確認用に表紙を付ける。● 複数のページの PDF をサムネール表示にしておき、事前に作成した表紙やタイトルなどの PDF をサムネールの先頭にドラッグ & ドロップする。
● 前項と同様の[別名で保存]または、[PDFとして書き出す]から名前を付けて保存する。
複数ページのPDFどうしでページをやりとりする
● 互いに、サムネール表示にしておき、相手側の決めた位置にページをドラッグ & ドロップする。● 前項と同様に[別名で保存]または、[PDFとして書き出す]から名前を付けて保存する。
ページの削除
削除するページのサムネールを選択しておき、メニューの[編集]→[削除]を選ぶ。空白ページの挿入
PDF 書類では、書籍のように章と章の間や、冒頭や巻末に装丁として白ページ(空白ページ)を挿入することがある。● 挿入する位置の1つ前のサムネール(ここでは表紙部分)を選択しておき、[編集]→[挿入]→[空白のページ]を選ぶ。
● サムネールの2番目の位置に空白ページが追加される。
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