印刷物作成には欠かせない Illustrator で作成した ai を始め、eps、svgといったベクター形式のファイルの中身を Illustrator 以外の無料のアプリを使って確認する方法[ GIMP編 ]。
GIMP
GIMPは、「GNU Image Manipulation Program」の略で、ラスター画像(ビットマップ画像)を扱うペイントソフト。ライセンスは、GNUプロジェクトのために作られたフリーソフトウェアライセンス( GPL )で、無料で利用できる。無料でありながら、有償の Photoshop と遜色の無い機能を持っていて、このソフトがあれば、PCで扱うほとんどの画像編集をこなせるので、世界中に多くのユーザーがいる。
対応するファイル形式が多く、Photoshop の psd も開くことができる。反面、多機能ゆえ、他のソフトと同時起動していると動作がやや重くなることがある。また、CMYKカラーをネイティブでサポートしていない。
Windows版
( Mac版は下のほうに)対応 OS は Windows 7 以上。
ダウンロードは次の公式サイトの[ Download ]ページの「Show downloads for」から「Microsoft Windows」を選び、「GIMP for Windows」の右側のオレンジ色のボタンをクリックする。
https://www.gimp.org/downloads/
GIMP バージョン2.10.14 。ダウンロードサイズ約220MB(32bit、64bitの両バージョンを含む。インストール時に OS に合わせて、自動的に選択される)。
日本語ヘルプ(ユーザーマニュアル)約40MB。
Download ページの下のほうの「See the online help for more settings.」の「Japanese」をクリックする。
インストールの際の言語選択の項目に「日本語」はないが、デフォルトの「English」のままインストールを終了し、起動すれば日本語版で立ち上がる。日本語ヘルプは、GIMP インストール後、別途インストールすると、メニューの[ヘルプ]から利用できる。
なお、デフォルトでテーマが Dark になっているので、明るいほうが好みなら、メニューの[編集]→[テーマ]から「 Light 」や「 System 」などを選ぶ。
また、ai ファイルの場合、インストールされていないフォントで、かつアウトライン化されていないものも表示される?(詳細は未検証)。
次の例は、Mac の Illustrator を使って作成した ai ファイルで、テキストのフォントは「ヒラギノ角ゴ ProN」を使用し、アウトライン化していないものと(上側)、アウトライン化したもの(下側)。それを、「ヒラギノ角ゴ ProN」がインストールされていない Windows の GIMP で開いたところ、上下とも同じに表示になった。
ファイルを開く
メニューの[ファイル]→[開く/インポート]からファイルを選ぶか、開いたGIMP の画面にドロップする。ai ファイル
svg ファイル
eps ファイル
pdf ファイル
psd ファイル( Illustrator で書き出し・せっかく Gimp なのでベクターではないが追加)
Mac版
対応 OSは OS X 10.9 Mavericks 以上。ダウンロードは Windows と同じ公式サイトの[ Download ]ページの「Show downloads for」から「 OS X 」を選び、「GIMP for macOS」の右側のオレンジ色のボタンをクリックする。
https://www.gimp.org/downloads/
GIMP バージョン2.10.14 ダウンロードサイズ約168MB。
バージョン2.8.2から Mac OS にネイティブ対応(X11環境不要)。
また、windows 版と同じくデフォルトでテーマが Dark になっているので、明るいほうが好みなら、メニューの[ GIMP(-バージョン)]→[設定]→[テーマ]から「 Light 」や「 System 」などを選ぶ。
その他は Windows 版とほぼ同じ。
ファイルを開く
メニューの[ファイル]→[開く/インポート]からファイルを選ぶか、開いたGIMP の画面にドロップする。ai ファイル
svg ファイル
eps ファイル
pdf ファイル
psd ファイル
0 件のコメント:
コメントを投稿