伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)は、江戸時代中期の京で活躍した奇想の絵師。
正徳6年2月8日(1716年3月1日)生まれ。1716年といえば、徳川吉宗が、徳川幕府8代将軍になった年。
代表作はなんといっても『動植綵絵(どうしょくさいえ)』。
鳥類、植物などの花鳥画30幅で構成される。もともとは、3幅の釈迦三尊像とあわせて33幅の作品で、釈迦三尊を荘厳するための仏教絵画。
若冲はこれを京都相国寺に寄進している。相国寺といえば、画僧の周文や雪舟を世に送り出したことでも知られる京都五山2位の禅寺。
明治時代、花鳥画30幅が皇室御物となり、現在は宮内庁が管理している。
動植綵絵の中でも、向日葵雄鶏図(ひまわりゆうけいず)、老松白鳳図(ろうしょうはくほうず)、群鶏図(ぐんけいず)、芍薬群蝶図(しゃくやくぐんちょうず)などがとくに有名で、教科書などに掲載されることが多い。
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