◎ Windows 10 用の Power Toys が日本語化されたので、カラーピッカーとエクスプローラー(拡張)を試してみた

2020年11月19日木曜日

free soft Windows 10 オープンソース ツール

PowerToys は、Microsoft社が開発してきたソフトウェアのうち、何らかの理由でWindows OS に搭載できなかったものを後にまとめて提供するソフトウェア群になる。提供は、XP の頃がピークで、Vista 以降は停止していたが、Windows 10 になってから、オープンソースソフトウェアとして復活し、新たな形(GitHub経由)で、提供が再開されている。

 

小型の Windows 10 ノート PC のバージョンを 20H2 に上げる際、ついでに PowerToys もバージョンアップしたら、日本語化されていることに気がついた。

 

今回ダウンロードしたバージョン v0.25.0
https://github.com/microsoft/PowerToys/releases

 

PowerToys 起動後の設定(Settings)の全般画面

左側のサイドメニューでツールを選び、右側で設定する。ツールは、カラーピッカー、FancyZones、エクスプローラー(拡張)、Image Resizer、Keyboad Manager、PowerRename、Power Toys Run、Shortcut Guide の8つ。今回はこの中からカラーピッカーとエクスプローラー(拡張)を試してみた。

管理者として再起動

赤字で書かれている内容や、エクスプローラーなど、一部の設定は、管理者として実行する必要がある。[管理者として再起動]ボタンをクリックして、PowerToys を再起動する。

PowerToys の再起動後、PowerToys の画面が出ず、アイコンも見つからない場合は、タスクトレイの上矢印(隠れているインジケーターを表示します)をクリックしてポップアップすると、アイコンが見つかるので、これをクリックする。

記載されている PowerToys の説明

『 ...パワーユーザーが Windows エクスペリメントを調整および合理化して生産性を向上させるためのユーティティのセット... 』となっている。

カラーピッカー

カラーピッカーを起動するショートカットは初期値で[ Shift ]+[ Windows ]+[ C ]になっていて、変更も可能(Windows、Ctrl、Alt、Shift の各ホットキーのショートカットキーのみ有効)。

また、取得する色のタイプは、初期値で HEX(16進数表記)になっているが、「コピーされた色の表現」をプルダウンして、RGB、CMYK、HSL、HSV に変更できる。

起動ショートカット(各キーの同時押し)でカラーピッカーのカーソルが現れるので、画面上のいずれかの色部分にカーソルを乗せると、その色を数値で表示してくれる。

続けてそのままクリックすると、その色の値をクリップボードにコピーしてくれるので、エディターやメモ帳などにペーストして利用できる。

Mac 上の作業で似たようなフリーウェアのカラーピッカーを使っていたが、色の値を表示してくれるものの、値のコピーまではしてくれないので、こちらのほうが便利。


なお、Photoshopでは、スポイトツールで同じことができる。
◎[小ワザ][Photoshop]Windows や Mac の画面内に表示されている要素から色の値を取得する 

しかし、Photoshop を持っていないユーザーも無料で利用できるこのようなツールはありがたい。

 

エクスプローラー(拡張)

プレビューペイン

フォルダーの[表示]から[プレビュー ウィンドウ]を選択しておくと、フォルダーの右側にペインが割り当てられ、アイコンをクリックすると、ファイルの内容のプレビューを表示してくれる。

ところが、長らくsvg(ベクターの画像形式) と Markdown 形式の簡易 html(拡張子 .md)の表示には対応していなかった。PowerToys のエクスプローラーの拡張で、この2つの表示が可能になった。


Markdown のプレビュー

専用のプレビューソフトやブラウザプラグインでなければ、表示を確認できなかったので、フォルダー内でできるのはとてもありがたい。

svg のプレビュー

表示されるものの、警告がかぶってしまっている。別の PC の PowerToys でも同様になってしまう。この辺はよく分からない。

アイコンのプレビュー

SVG サムネイルの有効化

上側のプレビューペインの画像で、すでに svg サムネイルが有効化したアイコンが表示されてしまっていて、順が逆だが、こちらは本来表示されないsvg ファイルのサムネイルを表示してくれる機能になる。

比較用にsvg のサムネイルが表示されない状態を再現しようと思い、 Power Toys の[SVG サムネイルの有効化]ボタンをオフにして Windows を再起動したが、svg のサムネイルが表示されてしまう。次に Power Toys 自体をアンインストールして Windows を再起動しても同じくsvg のサムネイルは残ってしまった。ただし、カラーピッカーのショートカットは効かなくなった。このあたりの詳細は不明。

次の画像は、Power Toys 未インストールの別の PC で撮った比較用の svg サムネイルが表示されないアイコンになる。