◎ Nexus 7(2013年)を iOS用Bluetoothキーボード「JF-BTKBPS」で操作してみた。エディタはSimplenoteと同期してくれる無料のGlance Noteアプリを使用。

2013年9月24日火曜日

Android free soft



今まで使ってきた同じ7インチのLenovo A1のOSはスマートフォン用の2.3.4だった(Nexus 7のOSは4.3)ためか、ソフトキーボードが大きかった。

このキーボードに慣れてしまっていたため、Nexus 7 のそれはとても小さく、私の指のサイズではタイプミスを連発してしまう。下の画像左は「Lenovo A1」、右は「Nexus 7」。いずれもGoogle日本語入力のローマ字変換Godan。

訂正と追記あり このポストの最後部分に詳細を記載しています。


タイプミスを防ぐため、しっかり目標を定め、ややゆっくりめにタップすると、今度はタップとして認識されずに長押しになってしまう。

せっかくの高解像度(1200×1920ピクセル、Lenovo A1は600×1024ピクセル)のタブレットがストレスの新しい要因になるとは思いもしなかった。

そんな訳で、Nexus 7 の文字入力を外付けキーボードから試してみた。

Nexus 7 は、USBホスト機能があるので、USBホスト用のUSB接続コードやアダプタを介し、USBキーボードやマウスなどを接続して利用できるが、今回は持ち運びを重視して、iOS用Bluetoothキーボードを使ってみた。

利用したキーボードは、1年程前に購入した「JF-BTKBPS」で、iPod touchやMac Bookで使ってきた。

iOS用Bluetoothキーボード「JF-BTKBPS」について


iPhoneやiPod touch、iPadとBluetoothで接続する小型のキーボードで、デバイスの充電もできる(充電池1800mAh)。

モデル番号末尾が「S」は色がシルバー、「B」は黒の二種類ある。

Macとも接続可能。Windowsでも使えると思うが試していない。なお、USBホスト機能非対応の Lenovo A1では使えない。

結果を先にいうと、Nexus 7(2013年)でほぼ問題なく使える。

Nexus 7とキーボードをペアリング
デバイスとBluetooth接続するためには、まずペアリングの処理が必要。
ペアリングの手順
キーボードの裏側の電源スイッチを「ON」にして、「Conn」ボタンを先端の細いもので押す。

キーボードの表側の「pairing/low bat」ランプ(3つ並ぶランプの真ん中)が青色に点滅する。

Nexus 7 の「設定」アイコンをタップし、「設定」を表示する。

「Bluetooth」が「OFF」だったら、このボタンをフリックして「ON」にする。

「Bluetooth」をタップする。

「使用可能なデバイス」に「JF-BTKBP」が表示されるので、それをタップ。

「Bluetoothのペア設定リクエスト」画面が開くので、「0000」または「1234」と入力して、[OK]をタップする。

JF-BTKBP側で、上側の数字キーを使って、Nexus 7 で入力した上の数字(この例では1234)を順に押し、最後に[return]キーを押す。

Nexus 7 の画面で、「JF-BTKBP」に「使用可能なデバイス」と表示されていれば、ペアリング完了。

次回から、「JF-BTKBP」の電源スイッチを「ON」にすると、自動的にNexus 7とペアリングされる。

JF-BTKBPからNexus 7 を操作
ホーム画面
 コントロール系以外の文字入力キーを押すと、その文字が先頭に入力された状態で、検索窓が開く。


 矢印キーを押していくと、アイコンが順に選択できる。

 下の端まで行って、更に同じ方向の矢印キーを押すと、次のアイコン表示画面に移動する。「tab」キーでも、上から下か右へと順にアイコンが選択できる。この場合、押し続けても画面移動はせず、同じ画面内で繰り返す。

 「↑」キーを押し続けると、「Google 検索」を選択できる。そのまま「return」を押せば、検索用のパネルが開き、そのままキーワードを打ち込み、「return」で検索できる。

 「esc」キー:基本的に動作を一つ前に戻す。

キーコンビネーションでショートカット(それぞれ「」はキー)
 「fn」+ 「1」で、ホーム画面に戻る(他のアイコン表示画面のとき)。

 「fn」+ 「2」で、メールアプリが起動。メール系アプリが複数ある場合、アプリの選択画面が開く。

 「fn」+ 「3」は、「esc」と同じ動き。

 「control」+ 「W」で、「壁紙の選択」が開く。

 「control」+ 「P」で、「設定」が開く。

 「control」+ 「H」で、ブラウザが立ち上がり、「Google ヘルプ」が開く。ブラウザが複数ある場合、ブラウザの選択画面が開く。

 「control」+ 「M」で「設定」の「アプリ」が開く。

 「control」+ 「esc」で、「壁紙」「アプリの管理」「システム設定」「ヘルプ」の項目がポップアップする。矢印キーで選べる。

これらのキーコンビネーションショートカットはホーム画面で有効。

 「⌘(command)」 + 「E」で、メールアプリが起動。メール系アプリが複数ある場合、アプリの選択画面が開く。「fn」+ 「2」と同じ。

 「⌘」 + 「T」で、「ハングアウト」アプリが起動。

 「⌘」 + 「Y」で、「YouTube」アプリが起動。複数のプロフィールがある場合、選択画面が開く。

 「⌘」 + 「P」で、「Google Playミュージック」アプリが起動。

「⌘」 + 「A」で「電卓」アプリが起動。

「⌘」 + 「G」で、「Gmail」アプリの受信トレイが開く。

「⌘」 + 「L」で、「カレンダー」アプリが起動。

「⌘」 + 「C」で、「連絡帳」アプリが起動。

「⌘」キーを使うキーコンビネーションショートカットは、エディタアプリなどの画面内からも使える。元のアプリに戻るには、「esc」キーを使う。(「control」+ 「H」で、選択して立ち上がったブラウザのうち、Chromeだけ「esc」が効かなかった)

◆ 特別なものとして、「control」 + 「⌘」で、マウスやポインティングデバイスの矢印を表示。マウスなどを接続していなければ用途はない。

エディタで文書を作成
今回は、Simplenoteと同期してくれるGlance Noteアプリ(無料)を使わせていただいだ。
(この記事を書き貯めているうちに、Android用Simplenote純正アプリが出たが、とりあえずGlance Noteで)

矢印キーを押していき、Glance Noteアプリのアイコンを選び、「return」キーを押す。

ノートがリスト表示される。

このリスト表示画面で、「control」キー + 「esc」キーを押すと、下側にメニューが出る。

左右矢印キーで「検索」「タグ検索」「並び替え」「同期」「新規作成」「設定」が選べる。

「esc」キーを押すと元に戻る。画面右下のアイコンタップでも同様に。

このうち、「同期」はWi-Fiが繋がっていれば、サーバーに接続し、Simplenoteと同期する。編集画面での「保存」も同様になる。

主な「設定」の項目
リスト選択時」:ノートを開いたとき、「閲覧」か「編集」にするか設定できる。今回の例では「編集」にしてある。

Markdownプレビュー」:Markdown記法で書かれたノートをwebで表示した状態をプレビューできる。この機能を「ON」「Noteの設定に合わせる」「OFF」から選べる。

URLリンク」:テキストに数字が長めに続いたとき、自動的に電話番号リンクにするかを「ON」「OFF」できる。

Pull to refresh」:このチェックを入れると、リスト表示画面に「Pull to refresh」が追加される。iOSやAndroid OSでおなじみの画面を下へズルーッとドラッグして内容を更新するもの。

矢印の上下キー(一度「↑」を押し「↓」を押すとオレンジ色の選択表示が出る)で、

ノートを選び、「return」キーを押すとノートが開く。

上記の設定で、「編集」にしてあるので、すぐに編集できる。ただし、ノートを開いた直後の編集画面では英語モードのみ。

「fn」キー を押しながらの入力を含めて、キートップに印字された文字がそのまま打てる。

編集画面コントロール
「caps」キー で大文字小文字切り替え。
「option」キー + 「↑」でテキストの先頭へカーソルを移動。
「option」キー + 「↓」で最終行へカーソルを移動。
「option」キー + 「←」で行の先頭へカーソルを移動。
「option」キー + 「→」で行の最後尾へカーソルを移動。

カーソルを最終行へ移動し、更に「↓」キーを押す、または「tab」キーで、「保存」を選べる。

ここで「return」キーを押せば、保存(Wi-Fiが繋がっていれば、同期保存)できる。

「保存」をキャンセルする場合は、「→」キーで「キャンセル」を選ぶか、「↑」で「保存」から移動する。

また、編集をやめる場合は、「esc」キーを押す。「編集を取り消してよろしいですか?」とコンファームが開く。

矢印キーで「OK」選び「return」キーを押せば、編集前の状態に戻る。編集をやめるのをやめる場合は、左右矢印で「キャンセル」を選ぶか、再度「esc」キーを押す。

「control」キー + 「esc」キーを押すと、「保存」「キャンセル」が並ぶボタン部分が「タグ」「ノート属性」に変わる。左右矢印キーで選べる。

「タグ」を選び、「return」キーを押すと、タグのパネルが開いて、ノートにタグを設定できる。

「ノート属性」を選んで同様にすると、「Pin」(プレーンテキスト)か「Markdown」(Markdown記法)を選べる。

戻るには、再度「control」 + 「esc」キーを押す(「esc」キーのみでもOK)。

こんな感じですべてJF-BTKBPのキーから操作して、英文の文書を作成、編集ができる。

しかし、このままでは、日本語入力はできない。

JF-BTKBPから日本語入力(ローマ字変換)
編集画面を一度タップする(キーボードからの操作は不明)。

下側の「保存」と「キャンセル」が並ぶ下に入力モードとキーボードのアイコンが左右に現れる。

このアイコンが表示されている状態では、キートップの文字と実際の文字が違ってしまう(英文であっても)部分があるので注意が必要。

この状態で、「fn」キー + 「Z」キー を押すとモードが切り替わる。入力モードアイコンが、「a」となっていれば英語モード、「」となっていれば日本語モード。

このアイコンをタップすることでもモードが切り替わる。

また、右のキーボードアイコンをタップすると、ソフトキーボードに切り替わる。ソフトキーボードから戻るには、JF-BTKBPのキーをどれかを押す。

入力モードアイコンが「あ」の状態で、日本語ローマ字変換入力ができる。

最上段の数字キーは、そのまま全角の数字が入力できる。変換候補が出るので、半角にすることも可能。

アルファベット部分は、変換候補が出る普通のローマ字変換として利用できる。

注意点
「fn」キーのコンビネーションする記号系文字が違ってしまう
「fn」キー + 「Z」は、モード切り替え用に予約されているので、この文字は使えない。
「fn」キーとコンビネーションして打つ場合、印字された文字とは違ってしまう。

「fn」キー + 各青色キートップ文字で、表示される記号系文字(数字は省略)
 アイコンが表示されていない状態(英語モード)
「shift 」+「 fn 」+ 各キー(左上から順に)
{{}}~_ :"?~_ :"?

「fn 」+ 各キー(左上から順に)
[{]}~_ :"?`-=;'/

 アイコンが表示されている状態・英語モード
「shift 」+「 fn 」+ 各キー(左上から順に、「fn」キー + 「Z」は省いている)
``{{~=~ *?=~ *?

「fn 」+ 各キー(左上から順に、「fn」キー + 「Z」は省いている)
@`[{~=~ *?-^;:/

 アイコンが表示されている状態・日本語モード
「shift 」+「 fn 」+ 各キー(左上から順に、「fn」キー + 「Z」は省いている)
``{{~=~+*?~=~+*?

「fn 」+ 各キー(左上から順に、「fn」キー + 「Z」は省いている)
@`「{~=~+*?ー^;:・

ちょっと気になるところ
編集画面で手(編集)を加えずに「esc」キーを押した場合でも、「編集を取り消してよろしいですか?」のコンファームが出る。「OK」または「キャンセル」を選ぶことになるが、このあたりはPCと比べて、余計な手間を取らせると感じるところ。PCならば、手を加えていないファイルを閉じる際にこのコンファームは出ない。

既出だが、一行に数字だけ長めに入力して保存しておくと、 電話番号ではないものまで自動で電話番号リンクになってしまうのがどうも気になる。「設定」→「URLリンク」 をOFFにしておく。


[訂正と追記]
「ソフトウェアキーボードのGoogle日本語入力のGodan(ローマ字変換)で、キーのサイズが(高さ)が小さすぎて、打ちにくい」と書いたが、設定で変更、カスタマイズできることに気づいた。ここで前言を訂正させていただく。

「設定」→「言語と入力」→「Google日本語入力」右側の設定をタップし、「ソフトウェアキーボードの詳細設定」を開くと、「キーボードの高さ」があり、これを高いほう(右側)へスライドさせれば、Lenovo A1と同様のサイズにできる。

ただし、キーボードを目いっぱい高く、かつ「Google日本語入力」の設定で、「横画面のソフトウェアキーボード設定」の「縦画面の設定を使用する」のチェックを外していない場合、横位置の画面テキスト入力の際に、高くなったキーボードに変換候補の分が追加されるので、画面がほぼキーボードで埋めつくされる状態になってしまう。

その他同じ設定のところで、キーボードを全幅、右寄せ、左寄せにできる。また、英字入力をQWERTYレイアウトにしたり、フリック感度の調整なども可能。