◎［小ワザ］Gmail でスパムメール対策としてアカウント名に"+"を使って文字列を追加し、受信メールを振り分け

以前、Gmail のアドレスを使って、安易にあるショップの会員登録をしたところ、大量のスパムが届くようになったという経験がある。それを教訓に、Gmail を使った登録などでは、スパムメール対策として次のようなことをおこなっている。

 

Gmail でスパムメール対策

アカウント名に"+"を使って、文字列を追加する

Gmail では、アカウント名（"@"より前の部分）に"+"を使って、文字列を追加して、メールエイリアスのように使うことができる。
　　　関連ページ「Outlook.com のメールエイリアス」

（例）
sample@gmail.com というアドレスがあるとして、「sample+shop@gmail.com」や「sample+group@gmail.com」、「sample+777@gmail.com」などのアドレスに対して送信されたメールは、
すべて元の sample@gmail.com に届く。

ちょっと人に教えたい、出先で簡単に登録したいなどで、セキュリティに不安を感じるようなら、この"+"を使った文字列追加したユニーク（重複の無い単独）なアドレスを利用する。

もしそのユニークアドレスで問題が生じたら、だれ（どこ）が原因かすぐに分かるので容易に対処できる。大量のスパムメールが届くような場合でも、そのユニークアドレスだけを遮断することで対応できる。

大量のスパムメールについては、以前投稿の「Outlook.com のメールエイリアス」のほうが、対象のエイリアスを削除することで完全に遮断できるという点で勝っているが、ちょっと人に教えたい、出先で簡単に登録したいなどのケースでは、"+"を使った文字列追加アドレスのほうが、その場で軽便に作成できる点で優れている。

アカウント名を"."を使って区切る

Gmail では他にも、アカウントに"."（ピリオド）を1つ、または複数追加して区切り、エイリアスメールのように使う手法もある。

sample@gmail.com というアドレス対して、「sam.ple@gmail.com」や「sa.m.p.le@gmail.com」、「s.a.m.p.l.e@gmail.com」などのアドレスに対して送信されたメールは、すべて元の sample@gmail.com に届く。これは、アカウント部分の"."がすべて無視されるためらしい。

ただし、"."はアドレスの先頭や"@"の直前には使えない。".."のような連続も不可。これは、RFC（インターネットに関する技術、仕様、運用規則などの標準化を進める任意団体 IFEF が作成する文書）に違反するため。

また、新規にアカウントを取得する際、"."で区切った「sam.ple@gmail.com」がはねられる場合は、すでに「sample@gmail.com」が他の人に取得されてしまっていることが考えられる。

"+"を使った文字列付きアドレス宛に届いたメールを
振り分ける方法

● Gmail の受信トレイの画面で右上の［設定］（ギアアイコン）をクリックする。

 

● 「クイック設定画面」が開くので、［すべての設定を表示］をクリックする。

 

● 「設定」画面がひらくので、タブの［受信トレイ］をクリックする。

 

● 「受信トレイの種類:」でセレクトをプルダウンし、［マルチ受信トレイ］を選ぶ。

 

● 空いているセクションを選び、検索キーワードとして、ダブルクォーテーション（二重引用符）「"」で囲んだ文字列追加のメールアドレスを入力する（例として「+shop」を使用）。
　　　"（アカウント）+shop@gamil.com"

 

● 次に、［セクション名］を入れる。ここでは「shop」にしている。

 

● 下側にスクロールして［変更を保存］をクリックする。

 

● 「受信トレイ」の画面に戻る。

● 画面は、マルチ受信トレイになっていて、画像ではちょっと分かりにくいが、受信トレイ部分の上側に3つのセクションが表示されている。［is:starrted］は、スター付きのメール、［is:drafts］は、書きかけのメール、そして［shop］が今回作成したもので開いた状態になっていて、すでに"（アカウント）+shop@gamil.com"宛にテスト送信したメールが1通入っている。

 

● 次の画像はテスト送信したメールを開いたもの。