4月18日にリリースされたjQuery の最新バージョン2.0では、これまでサポートしていたIE 6 、7、 8 の各バージョン用のパッチを外すことで、コードのサイズをスリム化( jQuery 1.9.1に比べて12%カット )し、jQuery全体の処理スピードを上げている(実際にまだ試していないのでどの程度か分からないが)。
とりあえず、IE の古いバージョンを切り捨てた新バージョンを歓迎したい。
これを機に、私の関わる仕事のクライアント様たちが、webサイトの構築にあたって、レガシーなIEにも対応するようにとの要望を減らしてくれると、制作側としては、ありがたいのだが、なかなかそういう声は聞こえてこない。
それでも、今やメジャーなjavascriptライブラリーのひとつになった jQuery がサポートを止めるというのはそれなりにインパクトがあり、古いIEに頑に固執するクライアント様たちを説得するための既成事実としておおいに利用できる。
とはいっても、IE の 6 や 7 はともかく、IE 8 の対応を考慮したwebサイト構築はまだしばらく続くはず。
というのは、OSのサポートが後1年を切った Windows XP だが、これを利用している方たちがまだまだ多く(現在、日本のXP搭載PCは、企業ユース、個人ユース合わせて300万台近いともいわれている)、かつ、Windows XP は、IE 9 にアップすることができないので、IE 8を使わざるを得ない。
このへんの事情は、jQuery Foundationもよく承知しているので、古いIEにも対応するwebサイトを構築する場合は、jQueryの1.9系のバージョンを使うようすすめている。
1.9系の最新バージョンは、1.9.1だが、2.0のマイナーアップデートに合わせて、1.9系(正確には、2.x系に対して1.x系)のほうも、まだしばらくはマイナーアップしていくようで、バージョン1.10や1.11(2.x系の2.1のリリース時)がアナウンスされている。
jQuery2.0 のリリース発表
jQuery2.0 のダウンロード
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