EPSを作成したバージョンよりも低いバージョンのIllustratorで開こうとしたり、Windowsの環境で作成されたEPSをMacのIllustratorで開こうとした場合、次のようなアラートが出て、開けないことがある。
『イラストレーションを開くことができません。このファイルは新バージョンの Illustrator で作成されているため、開くことができません。使用中のバージョンの Illustrator と互換性のあるファイル形式で保存して下さい。』
こんなとき、こちらの都合に合わせてすぐに作り直してもらえる状況なら問題ないのだが、時間が無かったり、多くの人の手を渡ってきて作成者に連絡が取りにくい場合は自分で解決するしかない。
まず、ファイルのクリエーターを確認する
取り出せるベクトルデータは、Illustratorで作成したEPSでなければほとんどない。ところが、EPSはIllustratorで作成したものも、Photoshopで作成したものも、同じ拡張子「.eps」になるので、注意しないと作業が徒労に終わる。
作成したクリエーターが、IllustratorかPhotoshopか見分ける方法だが、アイコンの右上がめくれているものがIllustrator系、そうでないものがPhotoshop系になるが、Macに入っている他のソフトなどによっても変わるのであまりあてにならない。
そこで、TextWranglerのようなエディターにEPSをドロップしてテキストとして開き、ヘッダーからクリエーターを確認する。それがIllustratorとなっていればOK、ベクターデータを取り出せる可能性がある。
右のアイコン画像は、今回、アラートが出て開けないファイルのサンプルとして使わせていただいたfreedesignfile.comのEPSのもの。
右のアイコン画像は、今回、アラートが出て開けないファイルのサンプルとして使わせていただいたfreedesignfile.comのEPSのもの。
このEPSのライセンス:Creative Commons (Attribution 3.0)
このEPSの作成環境は、
OSがWindows、言語がロシア語、クリエーターがIllustrator CS5。
開こうとして駄目だった環境は、
OSがMac OS 10.6.8、言語が日本語のIllustrator CS4。
OSがWindows、言語がロシア語、クリエーターがIllustrator CS5。
開こうとして駄目だった環境は、
OSがMac OS 10.6.8、言語が日本語のIllustrator CS4。
開く方法(1)
EPSを直接開くのではなく、Illustratorの新規ドキュメントを作成して、そこに配置する。これで画像が見えるようになる。これでベクターデータが取り出せれば、幸いなのだが、ラスター(ビットマップ)化してしまって取り出せないことも多い。
Macに標準で付属している「プレビュー.app」を使う。
「プレビュー.app」ならば、クリエーターがIllustratorでもPhotoshopであってもほとんどのEPSを開くことができる。
「プレビュー.app」ならば、クリエーターがIllustratorでもPhotoshopであってもほとんどのEPSを開くことができる。
● 保存したPDFをIllustratorで開く。開く際に次のようなアラートが出ることがあるが、無視して[OK]ボタンをクリックする。
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